中村キース・ヘリング美術館が平和を描く企画を開催
2023年夏、中村キース・ヘリング美術館が戦後80年を迎えるにあたり、平和をテーマにした特別企画を展開します。本企画では、キース・ヘリングが広島に捧げた作品を通じて、訪れる人々に平和と自由について考える機会を提供します。
ヘリングと広島の関わり
アメリカのアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)は1988年に広島を訪れ、原爆養護ホーム建設のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA '88」のために、メインビジュアルとして3種類のポスターを制作しました。このたび、当館ではこれらのポスターを月替わりで展示し、ヘリングがどのように広島を想い、そのメッセージを表現したのかを紹介します。
- - 7月展示: 最初のポスターを展示
- - 8月展示: 次のポスターを公開
- - 9月展示: 最終ポスターを展示
あわせて、ヘリングの広島訪問に関する記録を映像で紹介する「キース・ヘリングが見た広島」もご覧いただけます。この映像は、ヘリングがこの地と向き合った思いを浮き彫りにするものです。
子ども向けワークブックの無料配布
また、8月には特別企画の一環として、子どもたちを対象にワークブック『キース・ヘリングと平和を描こう』を無料で配布します。このワークブックは平和や自由に関するヘリングのメッセージを、子ども向けにわかりやすく伝える内容です。To fabricate more than mere paperwork, it invites kids to engage actively with art through drawing, questioning, and creating, connecting them to the themes that are crucial for our society.
■配布日: 8月6日(広島原爆の日)、9日(長崎原爆の日)、15日(終戦記念日)の3日間
この機会に多くの子どもたちがアートを通じて戦争と平和について自ら考えるきっかけになればと願っています。
親子読書地域文庫全国連絡会とのトークイベントも実施
さらに、10月には親子読書地域文庫全国連絡会と連携し、ワークブックを題材としたトークイベントを実施します。このイベントでは、ヘリングの「平和」や「人権」に関する実践を学芸員が解説し、参加者とともにヘリングのメッセージを探る場を設けます。
本イベントには、親子読書地域文庫全国連絡会の会員だけでなく、一般の方も参加可能です。このトークを通じて、参加者は今日の私たちが平和についてどのように考え、行動すべきかのヒントを得られるでしょう。
美術館の基本情報と最新活動
中村キース・ヘリング美術館は、2007年に山梨県小淵沢にて開館しました。ヘリングの作品を中心に収蔵し、国内外から多くの訪問者を迎えています。美術館は、アートを通じた社会問題への提起を続けており、平和や自由に関するテーマに基づいた活動を展開しています。
詳細や最新情報は美術館の公式サイトでご確認ください。
戦後の平和を見つめ直し、この夏、ぜひ中村キース・ヘリング美術館に足を運んでみてください。