ニッセンの新プロジェクト
2025-01-16 10:27:44

伝統工芸を未来へつなぐ!ニッセンと西陣織の新プロジェクト

京都西陣未来へつなぐ架け橋プロジェクト



株式会社ニッセンが西陣織工業組合と協力して進めている『京都西陣未来へつなぐ架け橋プロジェクト』が、京都市の「令和6年度 京都市輝く地域企業表彰未来づくり貢献賞」を受賞しました。このプロジェクトは、日本の伝統工芸である西陣織を活用し、持続可能な未来を考えることを目的とした取り組みです。

京都市は地域企業が社会課題の解決や新たな価値の創出に取り組むことを評価する制度を設けており、選ばれたのはニッセンと西陣織工業組合が連携して実施した独自の取り組み。受賞は今回が初めてで、今後の活動への期待が高まります。

プロジェクトの目的と背景


『京都西陣未来へつなぐ架け橋プロジェクト』は、2023年5月に始動した新しい試みです。このプロジェクトでは、西陣織の製造過程で出る残余の生地や糸を利用し、ファッションを学ぶ専門学校生が新しい価値を見出すことを目指しています。日本の伝統工芸品が持つ魅力を若い世代に伝え、さらなる発展を促進することが重要なテーマです。

実際、西陣織に関する教育を受けさせ、学生たちが実際に職人の技を見たり、触れたりすることで、伝統工芸の現在と未来を学ぶことが促されています。これにより、学生たちは自らの創造力を発揮できる場を持ち、伝統と革新の架け橋となっています。

アップサイクル作品コンテスト


プロジェクトの最初の年である2023年には、専門学校生を対象に『アップサイクル作品コンテスト』が開催されました。このコンテストには188点の作品が寄せられ、最終選考を通じて優秀賞が選出されました。このような取り組みを通じて、参加した学生たちは西陣織の魅力を再発見し、創作活動を通じての交流も深まったと報告されています。

対話から生まれる新たな価値


翌年の2024年にはコンテスト形式から脱却し、学生と西陣織工業組合の職人たち、さらにはニッセン社員との『対話』を重視したプロジェクトが進められています。学生たちは、残反や残糸を利用して新たな発想の作品を創り上げることに挑戦しています。その過程で生まれる意見交換が、世代や専門分野を超えた貴重な経験となり、新しい形のコラボレーションを生み出しています。

西陣織の未来を切り拓く


このプロジェクトは、今後も多くの専門学校が参加し、150名以上の学生が関わる展開が期待されています。参加した学生たちからは、「アップサイクルの機会が得られた」「伝統工芸への理解が深まった」という前向きな声も寄せられています。

また、調査結果によれば、西陣織は多くの人に知られているものの、その詳細や魅力については知らないという人が多いことが判明しました。今後非常に重要なのは、若い世代に西陣織の理解を深めてもらい、彼ら自身が手を動かして経験することで、より多くの人にその素晴らしさを伝えていくことです。

西陣織工業組合の役割


西陣織工業組合は1973年に設立され、若手技術者の育成や安心信頼の産地づくりに尽力しています。また、専門的な展示体験なども通じてより多くの人々に西陣織の魅力を伝えるための努力も続けています。

このプロジェクトを契機に、ニッセンと西陣織工業組合の活動がさらに広がり、未来の工芸界を築いていくことが期待されます。若い世代が西陣織を身近に感じることで、伝統工芸の未来はより明るくなることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ニッセンホールディングス
住所
京都府京都市南区西九条院町26番地
電話番号
075-682-2010

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