食品バイオガス発電所
2025-05-16 14:24:49

北海道初の食品バイオガス発電所が開設!環境配慮の新たな動き

北海道最大の食品バイオガス発電所が完成



札幌市に新たに開設された食品バイオガス発電所は、地域の環境保護と資源活用を目的とした画期的な施設です。この発電所は、札幌バイオフードリサイクル株式会社が手掛け、JFEエンジニアリング株式会社のサポートを受けています。2025年5月16日に開催された発電式には、地域関係者が多数参加し、その成功を祝いました。

発電所の概要


新工場は北海道内で最大規模の食品バイオガス発電施設となっており、一日あたり最大100トンの食品廃棄物を処理する能力を持っています。これにより、札幌市内外から集まる食品廃棄物を有効活用し、メタンガスを生成して発電に利用します。具体的には、この新しく設置された施設では、年間およそ16,420メガワット時の電力を生産可能で、これは一般家庭約4,560世帯の年間消費電力量に相当します。

環境への取り組み


札幌市は、2050年までにゼロカーボンシティの実現を目指しており、そのための第一歩としてこのバイオガス発電所を位置づけています。2018年に策定された「第2次札幌市環境基本計画」に従い、ごみの減量や資源化活動を強化する中、特に生ごみの利用促進が急務とされています。

新工場では、札幌市の給食センターや近隣の食品製造工場から排出される事業系一般廃棄物を中心に受け入れ、大幅な処理能力向上を図っています。発生したメタンガスは燃料としての役割を果たし、発電所で生成された電力は「固定価格買取制度(FIT)」を利用して、再生可能エネルギーとして地産地消されます。

再生可能エネルギーの地産地消


発電過程で発生する発酵残渣は、肥料として利用され、地域農業の支援にも繋がります。この取り組みは“ダブルリサイクルループ”と呼ばれ、食品廃棄物を再生可能エネルギーと肥料に変える循環型のモデルを構築しています。札幌バイオフードリサイクルは、このループを通じて地域の環境改善に寄与することを目指しています。

地域と共に進む


JFEエンジニアリンググループは、今後も地域住民と協力しながら、食品リサイクル率の向上や再生可能エネルギーの導入促進に貢献するため、努力を続けていくとしています。バイオガス発電所の開設は、地域の環境政策の一環であり、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなります。

この施設によって、札幌市は一層の環境意識の向上と資源の有効活用が期待され、今後も新しい取り組みが進むことが見込まれています。地域住民の協力を得ながら、この発電所がますます進化していくことを願っています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
JFEエンジニアリング株式会社
住所
神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目一番地
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。