SGシステムと滋賀大学が共同研究をスタート
2023年、SGホールディングスグループの一員としてIT統括事業を担当しているSGシステム株式会社(本社:京都市南区)は、滋賀県の彦根市に位置する国立大学法人滋賀大学と共同で、拠点シミュレーションツールの構築に向けた研究を始めることを発表しました。この研究は佐川急便の営業所における新設や移転、閉鎖といった立地に関するプロセスを自動化し、業務効率化を目指すものです。
共同研究の狙いとは?
滋賀大学は2017年に国内初のデータサイエンス学部を持つ大学として知られ、以来、データサイエンスの領域で先端的な研究を進めています。この研究の一環として、SGシステムが保有する豊富なデータと滋賀大学の専門知識を融合することが目指されています。
「拠点シミュレーションツールの構築において、私たちの目標は、営業所の立地選定にかかる時間と工数を大幅に削減し、さらに詳細な効果検証を実現することです」とSGシステムの代表取締役社長、丸山信二氏は述べています。研究は、2025年9月30日まで続く予定であり、その中で制約条件やアルゴリズムの詳細な検討が行われます。
滋賀大学の強み
滋賀大学はデータサイエンスに関する多岐にわたる研究を行い、これまでに多くの企業や自治体との提携を通じて、データによる価値創出を進めてきました。特に、AI技術の発展とともに、より高度なシミュレーションの実現が求められています。SGシステムとのコラボレーションにより、滋賀大学の持つ豊富な研究成果が、実務においてどのように役立つかが注目されます。
ビジネスへの影響
ビジネスシーンにおいて、効率的な立地選定は企業戦略の要です。特に物流や製造業において、コスト削減や作業効率の向上は企業の競争力に直結します。SGシステムと滋賀大学の共同研究が成功すれば、他の企業にとっても新たなビジネスモデルの提案となる可能性があります。
具体的には、物理的な立地条件だけでなく、データ分析や予測アルゴリズムを用いた戦略的な立地選定が行えるようになります。不確実性の高い時代において、データを駆使した意思決定が求められる中で、この共同研究から得られる知見は、多くのビジネスシーンにおいて有用です。
まとめ
今後、SGシステムと滋賀大学の連携がどのように進展し、実際に業務効率化を達成できるのかが注目です。特に、シミュレーションツールの実用化が期待される中で、データサイエンスとAI技術の融合が新たな潮流を生むことが予測されます。来る2025年、どのような成果が得られるのか、ますます興味が高まります。