SEESE株式会社設立:宇宙開発の新たな挑戦
設立の背景と目的
SEESE株式会社は、日本の宇宙開発の未来を支えるために設立された新しいベンチャー企業です。この会社は、内閣府が主催する「S-Booster 2019」コンテストで最終選抜され、JAXA賞を受賞したことを起点に設立されました。これは、我が国の宇宙産業を加速度的に発展させるための第一歩として位置づけられています。
2020年11月には、正式にJAXAベンチャーとして認定され、官公庁や関連企業からの関心を集めています。小型衛星の製造や打ち上げが急増し、約50%がミッションを達成できない現状を改善すべく、SEESEは環境試験の整備を通じて宇宙ビジネスの持続可能性を確保することを目指しています。
サービス概要
SEESEは、宇宙の環境試験プロセスを簡素化し、統合するために、6つのサービスを提供します。
1.
コンサルティング - ユーザーのニーズに合わせた最適な提案を行います。
2.
試験場検索 - 必要な環境試験を実施する場を見つけます。
3.
機材準備 - 試験に必要な機材の手配を行います。
4.
配送手配 - 機材や資材の適切な配送を行います。
5.
試験オペレーター手配 - 専門のオペレーターを手配します。
6.
解析評価 - 結果を分析し、評価します。
このサービスは、茨城県や関連省庁からの支援を受けて全国に浸透させることを計画しています。
創業メンバーの紹介
SEESEは、宇宙開発における豊かな経験を持つメンバーによって支えられています。
- - 棚田和玖:JAXAの研究開発員であり、地球観測衛星GCOM-Cのグループに所属。宇宙ビジネスコミュニティの一般社団法人ABLabの創設メンバーとしても活動しています。SEESEでは代表取締役として、その専門知識を活かしています。
- - Nguyen Tat Trung:理学博士であり、JAXAのセンサ研究グループの一員。レーザーシステムの開発を担当し、ドローンベンチャーでの経験も活かして事業開発や営業を担当しています。
- - 李直:大手シンクタンクで戦略コンサルティングに従事し、新規事業創造やデジタルトランスフォーメーションをリード。SEESEでは戦略策定や資金調達を担当しています。
会社概要
SEESE株式会社(英名:SEESE Inc.)は2020年12月15日に設立され、自社で様々な宇宙開発支援サービスを提供しています。所在地は茨城県つくば市で、問い合わせはE-mail(
[email protected])で受け付けています。会社の設立の際には、一般社団法人ABLabの支援を得ており、感謝の意を表明しています。
最後に
SEESE株式会社は、持続可能な宇宙経済を形成するための重要なステップを踏み出しました。多様なサービスを通じて、宇宙開発のインフラを整備することで、我が国の宇宙産業の発展に寄与していくことを誓います。