しまむら株主提案
2025-04-14 16:21:32

株式会社しまむら、株主提案に向けた具体的なアプローチとは

株式会社しまむらへの株主提案



2025年5月に開催予定の株式会社しまむらの第72期定時株主総会に向けて、カタリスト投資顧問株式会社が株主提案を行うことを発表しました。今回の提案は、同社が運営する投資信託を通じて行われ、長期的な成長を支えるための重要なステップとなります。

エンゲージメントの背景



カタリスト投資顧問は、同社の重要な投資先である株式会社しまむらに対して、長期的な目線からのエンゲージメント活動を重視しています。これまでの活動を通じて、しまむらの魅力的なビジネスモデルや強固なキャッシュフローの特徴を理解し、経営陣との対話を重ねてきました。特に、株主資本配当率(DOE)の引き上げを議論し、以前提案した5%の配当方針に対して、経営陣は中期経営計画2027に向けた新たな目標を設定し、DOEを引き上げる方針を示しました。

現状と提案内容



日々変動する経済環境を受け、しまむらは中期経営計画2027の発表において手元資金の必要量を見直しましたが、今後の成長投資や株主還元の必要性を鑑みて、依然として十分ではないとの認識があります。そのため、エンゲージメントを通じ愛、経営陣への提案が重要とされているのです。提案の主な内容は、配当性向60%に相当する240億円の配当支払いと、当期純利益の40%にあたる160億円の自己株式取得を含むもので、総還元性向100%実現を目指しています。

株主提案の2つの議案



1. 剰余金処分の件
この議案は、年間の配当金総額が配当性向60%となるように、配当を行うことを目的としています。2025年の決算を基に、1株あたり233円に相当する配当を提案しています。

2. 自己株式取得の件
会社法に基づき、普通株式を250万株、取得価額の総額を160億円とすることを提案しています。これは、親会社に帰属する当期純利益の40%を株主に還元する意図があるとされています。

経営陣との対話



カタリスト投資顧問は、しまむらが優れたキャッシュフロー創出力を持っていることを認識しており、それを背景にさらなる株主還元を求めています。経営陣も、この提案の重要性を理解せざるを得ない状況にあると考えられます。
特に、しまむらは現行の株主還元ポリシーの維持を続ける場合、更なる余剰手元資金が予想されるため、追加の資本政策の見直しが必要です。

企業価値と市場の反応



カタリスト投資顧問は、真のコーポレートガバナンス改革を推進し、日本の資本市場の進展に寄与するため、様々なステークホルダーとの対話を続け進める姿勢を持っています。今後の株主提案が、株式会社しまむらにとっても利益になることが望まれています。

このようにして、株式会社しまむらへの株主提案は、企業の持続的成長を見据えながら、株主還元を強化することを目指す重要な取り組みなのです。より良い経営と株主還元の実現に向け、カタリスト投資顧問は引き続き努力を続けることでしょう。


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会社情報

会社名
カタリスト投資顧問株式会社
住所
東京都港区赤坂1丁目12番32号アーク森ビル25階
電話番号
03-5657-9970

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