川崎市の自動運転バス計画を拡大
川崎市は、自動運転バス『KAWASAKI L4 Bus Project』の一環として、いすゞ自動車製の大型バス『ERGA』を新たに導入すると発表しました。このプロジェクトは令和9年度における自動運転技術のレベル4実装を目指して進められています。
自動運転バスのレベル4とは
自動運転のレベル4とは、特定の場所や天候、速度条件の下で、車両がすべての運転を自動で行えることを意味します。この技術により、運転手無しでの移動が現実のものとなります。本プロジェクトでは、昨年度導入された中型バス『Minibus2.0』に加えて、大型バス『ERGA』も使用し、より幅広いテストが行われる予定です。
実証実験の概要
今年度の実証実験では、以下のポイントが特に注目されます。
1.
車両の運行: 中型バス『Minibus2.0』と大型バス『ERGA』の2台による運行を行い、複数車両の運行実績を集める。
2.
運賃制度: 中型バスにおいては、営業路線での運賃有料実証運行を実施し、実際の運営に近い形での検証を行います。
3.
準備期間: レベル4運行に向けて、約140日間の間、レベル2での運行を行い、必要なデータの取得を目指します。
走行ルートと期間
実証実験における走行は、以下のルートで行われます。
- - 羽田連絡線: 羽田空港エリアと川崎駅、川崎病院を結ぶルート。
- - 走行期間: 7月から11月にかけての試験運行を予定しています。
自動運転実装推進協議会の新メンバー
川崎市自動運転実装推進協議会に新しいメンバーが加わり、プロジェクトの加速が期待されています。新たな構成員には、運行事業者や技術提供企業などが含まれ、協働でレベル4の実現に向けて進めていきます。各企業が持つ専門知識と技術を融合させることで、より安全で効率的な自動運転環境の構築が目指されています。
まとめ
川崎市は自動運転の実現に向け世界に先駆けて計画を進めており、2023年には新たに2台のバスによる実証実験が行われます。怪我や事故のリスクが低減されることはもちろん、利便性の高い移動手段の確立が期待されています。具体的な運行開始日やルートについては、今後の発表を楽しみに待ちましょう。