松江バイオマス発電が災害時応援協定を締結、地域の安全を支える新たな試み

松江バイオマス発電と松江市の災害時応援協定

2023年2月21日、松江バイオマス発電株式会社（以下、松江バイオマス発電）と島根県松江市は災害時における電力供給に関する協定を結びました。この協定は、特に災害時に電力が不足する事態において、松江バイオマス発電の持つ電力を市民に無償で提供することを約束するものです。松江バイオマス発電がこのような取り組みを行うのは全国初となります。

協定の詳細

今回の協定は「木質バイオマス（松江バイオマス発電所）による電力供給に関する協定書」と名付けられ、以下の内容が盛り込まれています。

- 無償電力の供給 : 災害時に電気供給の必要が生じた場合、松江バイオマス発電から無償で電力を提供します。
- 可搬式携帯バッテリーの使用 : 電力供給は、可搬式携帯バッテリー装置5台を通じて行われ、これにより迅速かつ効率的な支援が可能となります。
- 対象 : 松江市内の避難所などへの電力供給を想定しています。

松江バイオマス発電の背景

松江バイオマス発電は、2013年に設立され、2015年には松江市にて商業運転を開始しました。この会社はナカバヤシ株式会社のグループ会社で、木質バイオマスによる発電事業に従事しています。その取り組みが評価され、経済産業省からは令和6年度の「地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰」に選ばれています。この評価は、地域との密接な関係を築きながら、再生可能エネルギーの普及に寄与している証拠と言えます。

ナカバヤシ株式会社について

ナカバヤシ株式会社は、1951年に設立され、ノートやファイル、アルバム、手帳などの紙製品を製造・販売を行っています。しかし、製品の提供にとどまらず、商業印刷や図書館事業支援、BPOサービス、シュレッダー、オフィス家具、メディカル用品といった多岐にわたる事務用品の製造・販売に力を入れています。ナカバヤシの公式ウェブサイトからは、他の関連情報も得られます。

地域社会への貢献

この災害時応援協定は、松江バイオマス発電の地域に対する強い責任感と奉仕の精神を示すものです。地域住民にとって、災害時に頼れる電力供給者がいることは非常に心強いことです。また、この取り組みにより地域の安全確保と共に、バイオマス発電の重要性も再認識されることでしょう。

今後も、松江バイオマス発電は地域のためにさらなる努力を続けていくことでしょう。これからの施策にも期待が寄せられます。