CCSプロジェクト視察
2025-12-04 08:16:27

日本企業がノルウェーのCCSプロジェクトを視察し、脱炭素技術の最前線に迫る

日本の企業がノルウェーのCCSプロジェクト視察



2025年11月19日、株式会社福井製作所が主催した「FUKUI 第三回 CN シンポ@NL CCSベルゲン」がノルウェー・ベルゲンで開催された。このイベントには、日本のエネルギー企業や海運企業のリーダーたちが集結し、世界初の商業CCSプロジェクトであるNorthern Lights社の視察を通じて、最新の脱炭素技術を学ぶ機会となった。

Northern Lightsプロジェクトの概要



Northern Lights社は、ノルウェー政府が主導する国家プロジェクトの「Longship」の中心的な役割を担っている。この取り組みでは、産業から発生する二酸化炭素(CO₂)を液化し、専用船で海上輸送、さらには海底に貯留するという一連のプロセスが実施されている。今後のフェーズ2では、年間500万トン規模のCO₂貯留を目指しており、欧州の脱炭素化に向けた重要なインフラとなっている。

プロジェクトの中で福井製作所の製品は、低温低圧のLCO₂(液体二酸化炭素)輸送船に使用されており、安全弁のグローバルリーディングメーカーとしての地位を確立している。CCS(Carbon Capture and Storage)の技術は、特に温度や圧力管理が厳重に求められるため、信頼性の高い安全弁が不可欠となる。

日本企業との交流と学び



視察の参加者は、福井製作所の製品が実際の運用現場でどのように活用されているかを目の当たりにし、CCS技術の実績とその重要性を肌で感じることができた。特に、日本国内でのCCSプロジェクトへの採用実績や、今後の展開に対する興味が高まった。視察では、新たな契約モデルや政府間協定の整備といった実務上の課題にも焦点が当てられた。

世界最先端の設備と技術力



Northern Lightsの膨大なインフラへの視察もまた、参加者にとって貴重な学習機会であった。Øygardenのターミナル設備や貯留井の建設状況など、進化する技術を間近で確認し、今後の国際的なCCSバリューチェーンに必要な技術やノウハウの重要性を再認識した。新たに建造中のLCO₂専用船は、風力や最新技術を駆使して独自の性能を発揮し、環境負荷の低下に貢献することが期待されている。

未来への展望



CCS技術の発展は、温室効果ガス排出削減の面において非常に大きな意味を持つ。福井製作所としても、国際的なCCS市場の形成に向けてさらなる貢献をしていく決意を新たにしており、日本企業との連携を強化し、共同で成長していくことが目指される。視察を終えた参加者は、脱炭素社会実現に向けた明確な方向性を見出して帰国の途についた。

今後、福井製作所は技術力を基盤に、脱炭素に向けたさまざまな取り組みを進めていく。サステナブルな未来に向けて日本企業が手を携えることが、さらなる技術革新と社会全体の脱炭素化に寄与することを期待する。各種問い合わせについては、福井製作所及びスターマリン・パブリックリレーションズまで。

会社情報

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スターマリン・パブリックリレーションズ株式会社
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