2025年カーライフ実態調査：車の維持費が5年連続で上昇

2025年カーライフ実態調査結果

ソニー損害保険株式会社が2025年のカーライフ実態調査を実施し、自家用車を所有し月に1回以上運転する18歳から59歳の男女1,000名を対象に、全国的にインターネット調査を行いました。調査期間は2025年の7月4日から7月7日までの4日間で、得られたデータを基に現代のドライバーが抱える車に関する現実が浮き彫りになりました。

車の平均維持費の推移

調査の結果、1ヵ月あたりの車の維持費は平均14,100円に達し、2021年以降5年連続で増加しています。この金額は特に過去の調査結果と比較しても顕著で、例えば2024年は13,900円であったのに対し、2025年は200円の増加となりました。この傾向は、経済状況や燃料価格の高騰など、さまざまな要因が影響していると考えられます。

車の維持費に関連して最も低かったのは軽自動車の10,200円であり、一方でSUVやクロスオーバー車は18,500円と最も高い数字が示されました。これらのデータは、選ぶ車種が維持費に大きく影響することを示唆しています。

ドライバーが感じる経済的負担

調査において、ドライバーが実際に負担を感じる経費として最も多かったのは「ガソリン代・燃料代」で66%の人が認識しており、次いで「自動車税」が62.8%、「車検・点検費」が58.4%という結果が出ました。特にガソリン代は安定した価格が望まれる中でも高騰しており、世界的なエネルギー価格の不安定さが影響した結果と考えられます。

調査を行ったソニー損保によると、多くの国民がこの高い維持費に対して何らかの節約策を講じていることが明らかになっています。具体的な節約方法の中で多かったのは「セルフ式ガソリンスタンドで給油する」（38%）、次いで「ガソリンスタンドの会員になる」（27.7%）、そして「急発進・急停車をしない」（27.6%）などが挙げられました。