岡山大学が挑む子どもたちの科学への興味
岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の総合技術部は、2024年11月16日に岡山市立財田小学校にて開催された「第2回財田科学フェスティバル」に出展しました。このイベントは、地元の児童に対して科学の楽しさを体験させることを目的に、中国銀行東岡山支店が主催したものです。
フェスティバルの内容と多彩なプログラム
イベントでは、特に「南極クラス」と題された講演が注目を浴びました。この講演は南極観測隊の元隊員が行い、南極での貴重な体験談をもとに科学の楽しさや重要性について語りました。その後、岡山大学の総合技術部が実施した出前実験教室が行われました。
出前教室では、「ペットボトルで万華鏡を作ろう」、「クロマトアートでしおりを作ろう」、「入浴剤を作ろう」、「スライムを作ろう」の4つのテーマが設けられ、合計17人の児童が参加しました。子どもたちは興味津々で各ブースを巡り、講師の説明を聞きながら一生懸命取り組む姿が見られました。中には、自分が作った作品を誇らしげに見せてくれる子もおり、その姿からは達成感が伝わってきました。
また、岡山城東高校の生徒もボランティアとして参加し、子どもたちが安全に楽しめるようサポートをしました。彼らの中には岡山大学の技術職員に対して総合技術部の仕事内容について質問したり、大学受験に関する相談をするなど積極的にコミュニケーションを取る生徒もおり、技術職員にとっても貴重な交流の機会となりました。
科学の面白さを広げる取り組み
出前実験教室で「スライムを作ろう」のテーマを担当した三原拓海技術主任は、多くの子どもたちが初めてスポイトを使う経験をしながら、真剣に試薬を計量し、化学反応を観察する様子を見守りました。「子どもたちが科学に興味を持ってくれるきっかけになれば嬉しいです」と、彼は語ります。
さらに、総合技術部の本部長である佐藤法仁副理事(副学長)は、「今年も財田科学フェスティバルに参加できたことに感謝しています。我々は、技術を通して科学の楽しさを伝え、次世代を担う子どもたちのワクワク感を育んでいきたいと思っています」とコメントしました。彼の言葉からは地域貢献への熱意が伝わります。
岡山大学と地域社会の連携
総合技術部の地域貢献活動は、岡山大学工学部との共催など、学内外で多岐にわたる取り組みが行われています。特に、次世代を担う子どもたちが科学を身近に感じ、楽しめるようなテーマを優先して実施しています。今後も岡山大学は技術職員の日々の活動を通じて、地域とともに成長し、豊かな科学文化を育んでいくことを目指しています。
岡山大学の地域中核・特色ある研究大学としての未来に、多くの期待が寄せられています。子どもたちが科学の楽しさを体感することで、次世代の科学者が育っていくことが期待されます。岡山大学の取り組みは、地域社会にとっても大きな意味を持つことでしょう。