美容業界の未来を切り拓くサロウィン、52億円の資金調達を実施

美容業界の未来を切り拓くサロウィン株式会社

美容業界は長らく多くの課題を抱えてきましたが、そんな中で注目を浴びているのがサロウィン株式会社です。この企業は、6月に52億円という大規模な資金調達を成功させ、業界の発展に向けた新たな一歩を踏み出しました。サロウィンは、シェアサロン『SALOWIN』やサロン開業支援サービス『ALL SHARE』『me by , , 』を運営し、全国に150以上の店舗を展開しています。さらに、1,500名以上の美容師が同社のサービスを利用しています。

資金調達の背景

日本の美容業界は、約57万人の美容師が活躍し、約1.5兆円の市場規模を誇る一大産業ですが、実情は厳しいものです。新たに美容師として就職した者の約半数は、3年以内に離職し、彼らの平均年収は全業種の平均を下回っています。そのため、美容業界における経営の厳しさや美を提供する環境の未整備な部分が問題視されています。このような課題を解決することが、今回の資金調達の目的でもあります。

サロウィンは、「美の多様性を支える仕組みの創造」というミッションのもと、美容師の所得向上や労働環境の改善を目指してきました。各種サービスを通して、業界全体の良い方向への変革をリードしています。

提供するサービス

サロウィンは、次のようなサービスを展開しています。まず、フリーランス美容師のためのシェアサロン『SALOWIN』です。これにより美容師たちは、自分のスケジュールに応じて自由に働くことが可能になります。さらに、個室占有型のシェアサロン『SALOWIN Suite』も提供し、個々のニーズに応じたキャリアサポートや還元率の高いプランを用意。

次に、美容室開業のトータル支援サービス『ALL SHARE』です。こちらは、美容室の開業資金や物件探し、内装工事までも一括でサポートし、高品質な店舗を低リスクで実現します。このサービスにより、美容室経営者は人材や集客活動に専念できます。

そして、小規模美容室の出店サービス『me by , , 』により、出店コストを従来の約20分の1に抑え、自由に内装デザインを行える小規模サロンの開業を実現します。

サロウィンの成長軌跡

2019年に原宿で『SALOWIN』の1号店を開店したサロウィンは、2022年には個室占有型サロンを池袋に、2023年にはサロン開業支援サービス『ALL SHARE』を展開し、2024年には『me by , , 』をリリースしました。これにより、サービス開始からわずか5年での成長を遂げ、1,500名以上の美容師が業界の革命を体験しています。

未来への展望

今後のサロウィンは、更なる店舗展開を進めるだけでなく、サロン運営に不可欠なファイナンスや人材管理など、周辺領域にも事業を拡大していく計画です。「場所」「人」「情報」を統合した美容業界のグロースプラットフォームを築き上げることで、美容師や経営者の成長をサポートします。

今回の資金調達は、事業成長と共に、美容師ひとりひとりがより自由に活躍できる社会への大きなステップとして位置付けられています。サロウィンは、美容業界の未来を新たに切り拓く挑戦を続けていくでしょう。