130年の歴史を持つ「竹虎」の職人技
高知県須崎市に位置する竹虎株式会社山岸竹材店は、1994年に創業され、130年もの長い間、竹材や竹製品を製造・卸業として地域密着で活動を続けています。特に、須崎市の特産品である虎斑竹を使った製品の生産に力を入れており、その美しい模様と高い品質で多くの人に愛されています。
新たに公開された動画
最近、竹虎はこの虎斑竹を使用した「油抜き」と「矯め直し」の作業工程をまとめた動画を公開しました。この動画は、竹がどのようにしてその美しい姿を現していくのか、職人の熟練した技術を余すところなく紹介しています。ぜひご覧ください。
動画はこちら
虎斑竹の特徴
虎斑竹は、竹虎の本拠地である高知県須崎市の安和地区、通称「虎竹の里」に自生した竹です。この竹は独特の虎模様が特徴で、竹が育つ段階ではその模様はまだ見えませんが、伐採後の油抜き作業によって、その美しい模様が浮かび上がります。竹虎の職人が手間をかけて行うこの作業は、竹の自然な輝きを引き出すために欠かせないものです。
油抜きと矯め直し
竹製品を作るためには、竹を垂直に成長させ、負荷や曲がりを防ぐ作業が必要です。竹虎では、油抜き作業に700度のガスバーナーを使用しており、竹の表面の汚れを取り除くとともに、虎模様を際立たせる方法が採用されています。この工程では、竹の天然の油分が熱によって浮き上がり、美しい光沢が得られます。
油抜き後には「矯め直し」と呼ばれる作業が行われます。この工程では、油抜きの余熱を利用し、竹の曲がりを真っ直ぐに矯正します。こうすることで、製品としての品質をさらに向上させることができ、その結果、長年にわたって使われる高品質な竹製品が生まれるのです。
職人技を感じる
動画では、竹虎の職人たちが一連の作業を行う様子が映し出されており、自然素材である竹が持つ美しさとそのポテンシャルを最大限に引き出す技術をぜひ感じていただきたいと思います。炎を使用した伝統的な技法や、竹の魅力を引き出す精巧な手仕事の数々は、竹製品の制作における深い知識と経験の賜物です。
まとめ
竹虎は、130年の歴史を持つ竹材専業メーカーとして、高知県須崎市で職人たちの手により、虎斑竹の魅力を最大化した製品を提供しています。茶道具やインテリア商品など、多岐にわたる竹製品が揃い、その美しさと技術の粋が詰まった竹虎の製品は、ぜひ一度手に取ってみていただきたいものです。今後も職人たちの技術が後世に受け継がれていくことを願っています。