金融庁が金融モニタリング職員を募集！FinTech業界の監視強化へ

金融庁、FinTech業界の監視強化に向け職員を募集

金融庁は、暗号資産交換業者や電子決済事業者など、FinTech関連企業に対する金融モニタリング業務を行う職員を募集しています。募集背景には、近年急速に発展するFinTech業界におけるシステムリスクやサイバー犯罪リスクの高まりがあります。金融庁は、これらのリスクを適切に管理し、健全な市場の発展を促すため、専門知識と経験を持つ人材の確保を急いでいます。

募集内容

今回の募集では、以下の業務に従事する職員を1名採用予定です。

FinTech企業に対する検査・モニタリング: 暗号資産交換業者、前払式支払手段発行者、資金移動業者、電子決済等取引業者などを対象に、システムリスク管理態勢に関する検査とモニタリングを実施します。
新規登録申請業者への審査: 新規参入を希望するFinTech企業のシステムリスク管理態勢の整備状況を審査します。
サイバー犯罪・システムトラブルの分析: FinTech業界におけるサイバー犯罪やシステムトラブルの分析を行い、業界全体のシステムリスク管理態勢の強化に貢献します。
新たな規制への対応: 新たな規制を踏まえたモニタリング体制の構築、基準の策定、情報収集・分析を行います。

応募資格

上記業務遂行に必要な経験と専門知識を有することが必須条件です。具体的には、ITシステムに関する深い知識、金融業界での業務経験、リスク管理に関する専門知識などが求められます。

採用形態と待遇

採用形態は、任期付職員（常勤の国家公務員）です。雇用期間は原則2年ですが、更新の可能性があります。給与は国家公務員の規定に基づき支給されます。勤務地は東京都千代田区の金融庁です。

応募方法と選考

応募方法は、金融庁のウェブサイトから所定の履歴書をダウンロードし、必要事項を記入して提出します。選考方法は、書類選考と面接試験です。書類選考を通過した方には、面接試験の日程が個別に連絡されます。場合によっては、専門知識を確認するための課題提出が求められることもあります。

FinTech業界を取り巻く現状と課題

近年、FinTech業界は急速な進化を遂げています。一方で、革新的な技術の導入に伴うリスクも増加しています。特に、サイバーセキュリティの脆弱性や、マネーロンダリング・テロ資金供与対策の難しさなどが課題となっています。金融庁は、これらのリスクを適切に管理し、消費者保護を強化することで、FinTech業界の健全な発展を目指しています。今回の職員募集は、その取り組みの一環と言えるでしょう。