袴田事件VR体験
2024-08-26 14:57:38

静岡新聞が開発したVRアプリで袴田事件を体感する

静岡新聞が提供するVRアプリで袴田事件を体感



静岡新聞社は、1966年に発生したみそ製造会社の専務一家4人殺人事件、いわゆる『袴田事件』を題材にしたVRアプリ『最後の砦』をリリースしました。このアプリは、特に再審制度に関する問題を提起することを目的として開発され、ユーザーは袴田巌さんが受けた過酷な取り調べを仮想体験できます。アプリの公開は、再審公判の判決が近づく中で行われ、その重要性が一層高まっています。

このVRアプリは、MetaQuest用であり、Metaの公式ストアで無料でダウンロード可能です。アプリ内では、実際の取り調べに使われた音声データなどを基に、当時の警察署の取調室を再現。利用者は、その没入感を通じて、袴田さんの苦悩や取り調べの問題点について考える機会を得ることができます。

『最後の砦』の機能と特徴



アプリには、以下のような特徴があります。
  • - リアルな再現: 袴田さんが受けた取り調べを忠実に再現した3Dモデルを使用し、音声データを組み込むことで、実際の状況を体験できます。
  • - 言語対応: 日本語に加え、英語にも対応。国際的な関心をも喚起することを目的としています。

ライターの注目ポイントは、今年9月26日に控える再審判決です。この公判は、袴田さんが受けた冤罪の可能性や、日本における再審制度の課題を広く知らしめる機会となっています。

袴田事件の背景



袴田事件は、静岡市清水区で1966年に発生した一家4人殺人事件です。事件が発覚したのは、みそ製造会社の専務の家から出火し、焼け跡から遺体が見つかったことがきっかけでした。静岡県警は、住み込みの従業員である袴田巌さんを逮捕しましたが、袴田さんは取り調べの過程で自白を強要され、その後、公判でも無実を訴え続けました。

1970年には死刑判決が確定し、その後、2008年に再審請求が行われるまで長い年月が経過します。2014年には再審開始が認められ、袴田さんは48年ぶりに釈放されましたが、その後も法廷での闘いが続いています。

アプリを通じた新しい試み



静岡新聞社は、このVRアプリを通じて冤罪や再審法の問題についてより多くの人々に関心を持ってもらうことを目指しています。一般的に冤罪の問題は他人事とされがちですが、このアプリによって多くのユーザーがその深刻さを体感し、考えるきっかけになることを期待しています。

今後も、静岡新聞社は袴田事件や再審法の改正に関する報道を行い、社会的な関心を喚起し続ける方針です。この新しい報道の展開が、一般市民や法曹界にとって有益であることを願い、今後も活動を続けていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社静岡新聞社
住所
静岡県静岡市駿河区登呂3-1-1
電話番号
054-284-8900

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