富山湾の魚をテーマにした学習教材「富山湾おさかなドンジャラ」
富山県の一般社団法人とやまミライラボが、おもちゃメーカーのバンダイと共同で「富山湾おさかなドンジャラ」を制作しています。これは、富山湾の多様な魚について学ぶためのオリジナルの学習教材です。本プロジェクトの目的は、学ぶ楽しさを通じて、次世代に美しい海を引き継ぐこと。2024年7月16日には、富山大学教育学部附属小学校の生徒35名を招いて、試作版のテストプレーが行われました。
テストプレーの模様
日程は2024年7月16日、場所は富山大学教育学部附属小学校で実施されました。当日は、4年1組の生徒たちが集まり、バンダイの担当者である山本さんから、ゲームの遊び方について説明を受けた後、楽しみながら試作版をプレーしました。驚くことに、全員が「ドンジャラ」を知っており、家庭でも楽しんでいる様子が見受けられました。
富山湾の魚たち
ドンジャラのパイには、地元の魚であるブリやホタルイカ、シロエビ、ベニズワイガニなどが描かれています。また、特徴や旬の季節を学べるように「深海レアセット」や「夏のおいしい魚セット」などの役も用意されています。生徒たちは実際にお気に入りの魚に触れ、その特徴についての知識を自然に深めていく姿が印象的でした。「アマエビ大好き!」といった声も上がりました。
意見交換会
テストプレーを経て、生徒たちによる意見交換の時間が設けられました。「今まで知らなかった魚の名前に興味を持った」「楽しく学べる」「役を揃えるのは簡単だと感じた」など、さまざまな意見が飛び交いました。特に、改善の提案も多く寄せられ、より充実した教材作りへの期待が高まりました。これに対し、元魚津水族館の館長である稲村氏が魚に関する知識を披露し、質問が集中しました。
完成に向けて
これらの生徒たちの貴重な意見を元に、「富山湾おさかなドンジャラ」はさらにブラッシュアップされていきます。最終的には、富山県内の小学校や学童教室への配布が予定されており、これを通じて「海」への興味や理解が深まることが期待されています。子供たちはゲームを通じて、楽しく海の生態系に触れる機会を得られるはずです。
参加者の声
テストプレーに参加した生徒からは、「魚に詳しくない私でも楽しく知識を身につけました」「お父さんと釣りに行った時に知っている魚がいたので親しみを感じました」といったコメントが多く寄せられました。さらには海洋教育の重要性を再認識する場ともなり、さまざまな角度からの学びがありました。
このように、「富山湾おさかなドンジャラ」は単なる遊びの要素を超え、地域の海洋環境や文化を未来に継承するための重要な一歩となることが期待されています。今後の展開や完成が楽しみです。