産業用水素製造装置における純水製造装置の導入
当社の純水製造装置「MRパック」が、カナデビア株式会社の水素製造装置に採用されました。この水素製造装置は、NEDOからの助成を受け、山梨県、東レ株式会社、東京電力エナジーパートナー株式会社との共同開発により実現したものです。特に大成建設株式会社が共同研究者として参画し、大成ユーレック株式会社の川越工場に設置された「500kWワンパックP2Gシステム」において、実証運転が行われています。
このプロジェクトは、再生可能エネルギーの余剰電力を活用して製造されるグリーン水素を水素ボイラーで蒸気に変換し、建設用プレキャストコンクリート板の硬化を促進するために使用されます。これは、CO2削減を目指す低炭素社会の構築に寄与する重要な取り組みです。私たちの純水製造装置がこのような先進的なプロジェクトに採用され、実績をあげていることは大きな意義を持ちます。
MRパックの特長
当社の純水製造装置「MRパック」は、以下のような特長を有しています:
- - コンパクト設計:限られたスペースでも設置可能で、様々な用途に対応。
- - 自動制御:運転管理が簡単で、利用者の負担を軽減。
- - カスタマイズ性:お客様のニーズに合わせた仕様変更が可能。
主な用途
MRパックは、以下のような用途で利用されています:
1. 水素製造用
2. 洗車用
3. 表面処理洗浄用
4. 実験・分析用
これにより、幅広い産業分野において水の利用効率を向上させ、経済面でも貢献しています。
装置の詳細
今回納入された装置に関する詳細は次の通りです:
- - 供給純水量:200L/h(温度5℃)
- - 純水水質:電気伝導率 < 1μS/cm(イオン交換樹脂塔出口)
- - 設置場所:屋外
この導入に際しては、装置を構成する一部機器および仕様が、お客様の標準に基づいてカスタマイズされました。これにより、特定の運用条件や要求にも柔軟に対応できるよう工夫がされています。
私たちは「水素社会」の実現に向けて、純水製造装置がもたらす可能性に期待を寄せています。この技術革新は、産業分野での水素利用を促進し、持続可能な未来の実現に寄与することでしょう。今後も、お客様やパートナー企業との連携を強化し、環境への貢献を続けてまいります。