JFEの自動化技術
2025-06-16 12:07:56

JFEグループ、ブルドーザー自動化でスラグ処理の負担軽減を目指す

JFEグループによるスラグ処理自動化の実証



JFE物流株式会社は、JFE瀬戸内物流株式会社や株式会社DeepXと共同で、スラグ処理の自動化に向けた先進技術を開発しました。これは、JFEスチール株式会社の西日本製鉄所(倉敷地区)で行われるブルドーザーによるスラグ破砕作業を対象としています。

従来のスラグ処理では、作業員がブルドーザーに搭乗し、冷却後の固化した溶解スラグを直接破砕していました。しかし、この方法にはいくつかのリスクが存在しました。特に、ブルドーザーと水分を含むスラグが接触することで発生する可能性のある火災の危険性や、熟練した作業者の不足といった問題が挙げられます。これらの課題を解決するべく、JFEグループは機械化を進め、より安全で快適な作業環境を整えることを目指しています。

新開発した自動制御システム



新たに開発された自動制御システムでは、ブルドーザーに各種センサーを取り付け、GNSS(衛星測位システム)やIMU(慣性計測装置)、傾斜計などのデータを活用して、リアルタイムで機体の状態を把握します。このシステムは、スラグ上での複雑な作業状況にも柔軟に対応することができます。

作業範囲は作業員がリモートから指示を行い、その情報をもとにブルドーザーは最適な移動経路を自動で算出します。これによって、ブルドーザーが自動的に走行し、リッパーを使用して効率的にスラグを破砕することが可能となります。この技術は現在、実証実験に入っており、今後の導入が期待されています。

持続可能な生産環境の追求



JFE物流およびJFE瀬戸内物流は、今後もスラグ処理に関する作業の自動化技術をさらに進めていく予定です。この取り組みは、JFEグループが掲げる「環境的・社会的持続性の確保」の一環とも言えます。作業者の安全を守りながらも、持続可能な生産環境を構築するために、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく考えです。

JFEグループは、先進技術の導入によって現場の抱える問題を解決し、より良い未来に向けて邁進する姿勢を示しています。今後の自動化技術の進展に注目です。

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参考情報



  • - 株式会社DeepXについて
DeepXは、自動運転システムの開発を専門とするAIスタートアップで、東京大学の松尾研究室からスピンオフしています。労働力不足や熟練作業者不足といった現場の課題解決に向けて、さまざまな技術を駆使しています。
DeepX公式サイト

  • - お問い合わせ
- JFE物流株式会社 総務部 TEL:03-6671-9870
- JFE瀬戸内物流株式会社 総務部 TEL:086-447-4676

以上、JFEグループの新たな取り組みにご注目ください。


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会社情報

会社名
株式会社DeepX
住所
東京都文京区湯島三丁目21番4号第一三倉ビル3階
電話番号
03-6240-0261

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