ネクフルが明らかにしたファイル検索の実態
株式会社ネクフルが自社製品の性能を測定する新たな調査報告「探せないファイル」を発表しました。調査は企業内で保管されているファイルが、どのような理由で検索できないのかを明らかにし、必要な情報へ到達できない状況を「到達不能ファイル」と定義。多様な業種の企業が同様の体験を報告しています。
調査の目的と手法
その目的は、業務画像やドキュメントを探しているが、見つけられないという現実を明らかにすることにあります。調査においては、138件の業務ファイルを用意し、その中には意図的にファイル名と内容が一致しないものも含まれています。検索手法として、キーワードベースと会話型AIによる検索を用いて、それぞれの正確性を測定しました。
活用した業種
調査対象としては、建設・製造業、広告代理店、自治体など、さまざまな業種が含まれており、これらの業種はそれぞれ異なる商材や規制環境を持っていますが、共通してファイル検索における問題を抱えていることがわかりました。具体的には、ビルの配管図や映像の権利処理に関する情報など、業務上必要なデータが見つけられないといった事例が挙げられています。
測定の結果
調査の結果、キーワード検索においては、上位の位置に正解情報が現れる確率は33%程度で、思いつくキーワードでの検索ではほとんどの情報が得られないことが分かりました。一方で、会話型AIを用いると、97%の確率で正しい情報を引き出せるという結果が得られ、両者の有意な差も確認されています。これにより、AIを活用した検索方式が圧倒的に優れていることが証明されました。
AIのタグ付け機能の挑戦
興味深いことに、AIによるタグ付け機能はキーワード検索と比較して十分な効果を上げられなかったことが報告されています。この理由として、生成されたタグの識別性が低いことが挙げられます。18.8%のファイルにおいては、タグが他のファイルと完全に一致するといった事態が発生しました。
結論:再評価が求められる
この調査は、企業が自社のファイル管理方法を再評価する重要な契機となるでしょう。特にAIの導入が効果的である場合もあれば、逆にタグ付けの品質や識別性が問題を引き起こすことも明らかにしました。ネクフルの代表取締役である草薙俊介氏は、「都合のよい数字だけを出すことは宣伝に過ぎず」、実際の利用者にとって有益な情報を提供し続ける必要性を強調しています。
ネクフルの企業情報
株式会社ネクフルは、東京都中央区に本社を置く動画配信システムなどを扱う企業です。彼らは自社製品の改善に向けた取り組みを続けており、情報の透明性を重視しています。調査結果は全て無償で公開されているため、他の企業もこのデータを利用して、ファイル検索の制度を高めるための参考にすることができます。調査レポートや詳細情報は公式ウェブサイトやGitHubで公開されており、誰でもアクセスできるようになっています。