梅田・大阪エリアに広がる新しい傘シェアリングサービスの推進

大阪での傘シェアリングサービスの実施

2023年6月26日、株式会社Nature Innovation Group（アイカサ）は、大阪市の梅田エリアで傘のシェアリングサービスを始めました。このプロジェクトは旭化成ホームプロダクツ、Osaka Metro、阪急電鉄、阪神電気鉄道、JR西日本との連携により実現しました。ここでは、雨の日に便利なサービスのみならず、環境保護の観点からも先進的な取り組みが行われています。

プロジェクトの背景

日本では、毎年約1.2億本から1.3億本の傘が消費されています。そのうち約8,000万本は使い捨てのビニール傘です。これらの傘は予期せぬ雨からの急場しのぎとして購入されることが多く、廃棄に伴うCO2の排出や資源の無駄が問題視されています。このため、アイカサは「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」を立ち上げ、使い捨て傘の廃棄ゼロを目指して取り組んでいます。

「傘のいらない街大阪」とは

「傘のいらない街大阪」は、アイカサと提携企業が協力し、関西エリア内の約150駅周辺で傘シェアリングスポットを設置するプロジェクトです。梅田を中心に、コンビニの数を超える350か所以上のスポットを設置し、利用者は傘を借りて返却できる環境を整えます。この取り組みにより、雨の日の移動を快適にし、地域経済における雨の日の影響を軽減させることを目指します。

雨の日経済圏の活性化

さらに、雨の日には歩行者の通行量が減少し、経済にも悪影響を及ぼすことが示されています。大阪市の梅田エリアでは、悪天候がイベントの人出に影響を与えているとのデータもあり、雨の日の購買活動に対する対策が求められています。アイカサはこうした経済の活性化にも寄与できる存在となるでしょう。

環境への配慮

この傘シェアサービスは、使い捨て傘の消費を減らすだけでなく、傘の放置による景観への影響も軽減します。プロジェクトによれば、街に氾濫する傘をなくすことで、美しい市街地を保つことができます。また、使用済みのプラスチックをリサイクルして製作されたオリジナルの傘も提供予定で、まさに循環型社会を実現する一歩を踏み出したと言えるでしょう。