国府町の蓄電所運転開始
2025-11-06 11:34:23

徳島県国府町で新たに蓄電所が運転開始し再生可能エネルギーを活用へ

徳島県国府町で新たな蓄電所が開所



2025年10月29日、徳島県国府町で「WINグリッド徳島県国府蓄電所」が運転を開始しました。この蓄電所は、約2MWの出力と約4MWhの容量を持つ蓄電池を備えており、ヒラソル・エナジー株式会社が設計・施工を担当しました。このプロジェクトは、再生可能エネルギーの普及と電力の安定供給に寄与する重要な一歩となります。

蓄電所の概要と運営方針



蓄電所は、WINコーポレーションとの共同出資によって設立される「WINグリッド第一号合同会社」が所有し、今後はヒラソル・エナジーの開発したエネルギーマネジメントシステム“J-EMS”を用いて運営されます。エネルギーマネジメントシステムは、需給調整市場に向けた調整力を提供し、電力系統の安定化を促進するものです。

この蓄電所は、特に再生可能エネルギーの導入が進む中で、電力系統の変動性が増す現状において、重要な役割を果たします。蓄電所の設立により、需給調整市場への貢献が期待されます。

技術的な取り組み



ヒラソル・エナジーは、この蓄電所の設計・施工を通じて、現場環境や設置条件に合わせた柔軟な対応を行い、安全性と保守性を考慮した運転体制を構築しました。また、設計段階から系統連系まで、エンジニアによる施工監理が実施されています。

特に注目すべきは、独自に開発されたエネルギーマネジメントシステム“J-EMS”です。これは、高精度な需要予測を行い、複数の市場に入札を行う仕組みを持っており、得られた市場からの指令に基づいて蓄電池の充放電を最適に制御します。これによって、発電所の収益最大化や再生可能エネルギーの安定的な活用が実現します。

環境への貢献



この新たな蓄電所が目指すのは、CO2削減であり、より持続可能なエネルギー供給を実現することです。再生可能エネルギーの普及と電力供給の安定性との両立を図ることで、地域における環境負荷軽減に貢献する取り組みが進められています。

今後の展開と目標



ヒラソル・エナジーは、年内に需給調整市場への参入を開始し、アグリゲーターとしての運用を進めていく予定です。EMSを基盤にしたこの新しいプロジェクトは、全国各地での蓄電池プロジェクトの推進と、再生可能エネルギーのさらなる普及に寄与することが期待されています。

企業情報



ヒラソル・エナジー株式会社は、太陽光発電の実現を目的とした東京大学発のスタートアップ企業です。先端技術とデジタルソリューションを活用し、太陽光発電の社会的価値を高める事業に取り組んでいます。吉報として、今後も再生可能エネルギー関連のプロジェクトを推進し、持続可能なエネルギー社会の実現を目指しています。

会社情報

会社名
ヒラソル・エナジー株式会社
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