不登校支援の新たなステージへ、京都でトークイベント開催
3月12日(日)、京都市の京都アスニーにて、不登校支援に焦点を当てたトークイベントが行われます。このイベントは、NPO法人Reframe(くらら庵)と小学校の教師たちが協力し、現在の不登校の状況と未来について考えることを目的としています。
イベントの概要
- - 日時:2023年3月12日(日)14:00〜16:00(開場 13:30)
- - 場所:京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)第4研修室
- - 参加費:500円/人
- - 定員:50名
- - 出演者:NPO法人Reframeの代表・朝倉美保、副代表・美濃羽真由美、米田氏(小学生教諭)、足立氏(小学校教諭)
- - 内容:前半はパネルディスカッション、後半は寄せられた質問に基づく質疑応答を通じて、今後の支援や連携のあり方を探ります。
参加申し込みは
こちらから行えます。
現状の不登校問題
日本全体では、小学校および中学校の不登校生徒数が9年連続で増加しており、2021年度には24万人に達しました。しかし、不登校の支援が受けられる生徒は50%を下回り、多くの家庭が解決策を見出せずにいます。コロナ禍の影響もあり、自主休校する生徒も増えており、ますます不登校の問題が深刻化しています。
京都市においては、『京都市教育支援センターこどもパトナ』が不登校支援を行っていますが、主に4年生以上を対象とし、低学年の子どもたちへの支援が不足しています。
NPO法人Reframeの取り組み
Reframeは、不登校の子どもたちに多様な体験を提供し、居場所を作る活動をしています。利用者の中には、一般の学校に通っているがしんどさを抱えている子どもや、特別支援学校に通う子どもたちも含まれています。
毎週木曜日には「とびだせ!くらら庵」と題した屋外活動を実施し、公園や博物館、水族館などに出かけています。また、利用者の家族への支援も行っており、親の会や講習会を通じて不登校や発達障害について学ぶ機会を提供しています。
経済的な支援の必要性
不登校の家庭が抱える経済的な負担も、解決すべき重要な課題です。多くの家庭が経済的に厳しい状況にあり、フリースクールの利用が難しい事例が多く見られます。Reframeでは、利用料を抑え、より多くの子どもたちが参加できるような資金調達に取り組んでいます。
クラウドファンディングの挑戦
現在、Reframeではクラウドファンディングを通じた支援を募っています。これにより、22年4月の設立以来続けてきた活動の質を向上させ、増加する子どもたちへの支援体制を確保することを目指しています。目標は30名の継続寄付を集めることで、活動資金として充てられます。初めてのクラウドファンディングは開始から1週間で目標の40%を達成しました。
今後の展望
Reframeは、今後2つの拠点で異なる支援を行うビジョンを持っています。一つは「心のエネルギーの充電」を目的とする居場所、もう一つは学びの場を提供するフリースクールです。新しいフリースクールでは、基礎学習や体験型学習などを導入し、子どもたちが興味を持てるプログラムを展開することを予定しています。
終わりに
不登校問題は、家族や社会全体が長期的に取り組んでいくべき課題です。京都アスニーでのトークイベントを通じて、関心を高め、共に考える場を設けることが大切です。みなさんの参加をお待ちしています。