海洋プラスチック箸
2022-07-20 09:00:06

伝統技法と海洋プラスチックが融合した箸の新商品「ocean」の魅力

伝統的工芸と環境問題への取り組み



福井県小浜市の若狭高等学校海洋科学科の生徒たちによるプロジェクトが、海洋プラスチックゴミの問題に立ち向かうオリジナル商品の開発へと繋がりました。約2年間の試行錯誤の末、生まれたのは「ocean」という名の箸です。これらの箸は、地元の伝統工芸である「若狭塗」の技法を用い、海から拾ったプラスチックゴミを活用した新しいスタイルを提案しています。

様々な試行錯誤を経て



若狭湾に面した小浜市では、海洋プラスチックゴミが深刻な問題として浮上しています。毎日使う箸を通じて、この現状に目を向けてもらうことを目指し、生徒たちは商品の開発を推進しました。彼女たちは、浜辺でゴミを拾い、その中からプラスチックを採集し、粉砕する作業を行いました。

伝統と現代の融合



「若狭塗」は、江戸時代の初期から続く伝統工芸で、若狭湾の美しさを表現した技法です。今回のプロジェクトでは、この技法を用いながら、自然物だけでなくプラスチックゴミを取り入れることにチャレンジしました。プラスチックは粉砕された後、若狭塗の技法で加工され、意匠として箸にデザインされています。こうすることで、過去と現在の海の違いを明らかにし、その問題をより多くの人々に知ってもらう機会を提供しています。

デザインと使いやすさ



「ocean」は四季ごとに変化する海の色をテーマに、春、夏、秋、冬をイメージした4色展開(ピンク、オレンジ、イエロー、ブルー)となっています。春の温かさ、夏の鮮やかさ、秋の穏やかさ、冬の冷たさをそれぞれ表現したデザインは、現代の若狭湾の美しさを体現しています。

箸自体は天然木のメープルを使用し、軽量で軽やかな持ち心地を実現。また、箸先には滑り止めが施されており、使いやすさにもこだわりました。食洗機での洗浄も可能なので、便利です。

未来への架け橋



私たちの行動一つ一つが、美しい海を取り戻すための架け橋になることを願っています。箸を使うことで、日常の中でプラスチックの使用や廃棄に対する意識を喚起し、新しい価値観を生むきっかけとなればと思います。

商品の購入と企業の取り組み



この商品は、2022年7月27日から販売が開始され、価格は1,600円(税抜)となっています。購入は、オンラインショップ「箸蔵まつかん」や、直営店GOSHOENで行うことができます。

売上の一部は、県立若狭高等学校海洋科学科の活動資金として活用されるとのこと。

持続可能な社会への取り組みとして、マツ勘ではプラスチックのリサイクル活動を通じて、海の豊かさを守るための活動にも尽力しています。私たちができることを少しずつ続けていくことで、次世代へと豊かな海を繋いでいきたいと考えています。

会社情報

会社名
株式会社マツ勘
住所
福井県小浜市北塩屋16-5
電話番号
0770-52-5151

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