埼玉県加須市は、明治期の近代洋画に貢献した画家「斎藤与里」の絵画を、未来の子どもたちへ継承するため、ふるさと納税サイト「ふるなび」を通じてクラウドファンディングプロジェクトを開始しました。
このプロジェクトは、斎藤与里の絵画をより多くの子どもたちに鑑賞してもらう機会を増やすことを目的としています。加須市では毎年「斎藤与里展」を開催し、修復された絵画を展示していますが、一般公開は1週間程度と限られています。貴重な絵画のため、常設展示は難しい状況です。
そこで、プロジェクトでは寄付金を用いて斎藤与里の絵画の実物大写真パネルを制作し、市内小中学校や文化施設に展示することで、子どもたちがいつでも鑑賞できる環境を整えます。
斎藤与里は、1885年に加須市に生まれ、晩秋の赤城山など、風景画で知られています。彼の作品は、日本の近代洋画発展に大きく貢献したものであり、加須市の歴史と文化を象徴するものです。
加須市は、このプロジェクトを通じて、子どもたちの美術への関心を高め、郷土への愛着を育むことを目指しています。
ふるさと納税サイト「ふるなび」では、寄附者への感謝として、さまざまな返礼品を用意しています。加須市では、地元の特産品である「加須うどん」や「湖池屋のポテトチップス」などを返礼品として提供しています。
このプロジェクトを通して、斎藤与里の絵画がより多くの子どもたちに愛され、日本の美術史に貢献していくことを期待しています。