ASEAN諸国との連携強化を目指したスマートシティ会合が東京都で開催
ASEANと日本のスマートシティ推進の未来
2023年10月29日から30日の2日間、東京都の日本科学未来館において「第6回日ASEANスマートシティ・ネットワークハイレベル会合」が開催されました。この会合には、ASEAN各国の関係者および日本の各省庁、自治体から約250名が参加し、スマートシティの成功事例を共有しました。
スマートシティの推進と脱炭素への共同努力
会合のテーマは「GX(グリーントランスフォーメーション)」であり、持続可能な未来を見据えた脱炭素社会の実現が焦点となりました。参加者は、各国の成功事例に基づいてその要因を分析し、協力の強化について意見を交わしました。さらに、成功事例を集約した優良事例集の作成やそれを共有する必要性についても確認されました。
開催の背景と目的
ASEANスマートシティ・ネットワーク(ASCN)は、2018年に設立され、ASEAN地域におけるスマートシティの推進を目的としています。現在までに、ASEAN各国から選ばれた31都市は、民間企業や外国と連携し、プロジェクトを展開しています。これを受けて、日本の国土交通省は、ASEANとの連携強化を図るために、これまでの活動を積み重ねてまいりました。
会合の参加者たち
今回の会合では、国土交通省から石橋大臣政務官、竹内経済産業大臣政務官などが参加し、ASEAN側からもラオスの公共事業運輸省局長をはじめ、約45人の参加者が集まりました。これにより、国際的な知見を活かし、各国が直面する問題を共有し合う貴重な場となりました。
今後の展望
会合を通じて、ASEAN諸国とのスマートシティの構築に向けた継続的な努力が確認されました。今後も定期的にハイレベル会合を開催し、情報共有や連携を進めていくことで、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化していく考えです。
このように、ASEANとの連携を強化することで、日本のスマートシティ政策は新たなステージを迎えようとしています。未来の都市の在り方を共に考え、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。