東京センチュリー、サステナビリティ・リンク・リース契約締結!商船三井グループと脱炭素化推進
東京センチュリー株式会社は、事業活動における脱炭素化を推進する企業を支援するため、日本初の「サステナビリティ・リンク・ファイナンス及びトランジション・リンク・ファイナンス・フレームワーク」を策定しました。そして、このフレームワークを活用した第1号案件として、株式会社商船三井(MOL)のグループ会社であるMOL Chemical Tankers Pte. Ltd.が運航するケミカルタンカーを対象としたサステナビリティ・リンク・リース契約を締結しました。
東京センチュリーは、持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえ、「脱炭素社会への貢献」を重要課題として掲げ、気候変動緩和に資する金融・サービスの提供に注力しています。今回策定されたフレームワークは、サステナブルファイナンスの透明性向上と活性化を目指し、国際原則やガイドラインに基づいています。DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社から第三者意見書を取得し、その信頼性を高めています。
サステナビリティ・リンク・リース契約は、リースの借り手であるレッシーとGHG排出削減に向けたKPI(重要業績評価指標)を協議の上、設定します。そして、その達成状況に応じてリース料が減額される仕組みとなっています。MOLはグループ全体で「2050年ネットゼロ・エミッション」の達成を目指しており、2024年1月には「サステナブルファイナンス・フレームワーク」を策定しました。環境課題への積極的な取り組みを続け、その課題解決に向けてサステナブルファイナンスの活用を推進しています。
MOLが注力する環境戦略と脱炭素社会の実現に向けた取り組みは、東京センチュリーの重要課題と親和性が高く、社会的意義も大きいことから、今回のリース契約締結に至りました。東京センチュリーは、2024年7月2日付で本船のJOLCO(日本型オペレーティングリース)を組成・実行しています。
今後とも東京センチュリーは、海運業界の脱炭素化に資する金融・サービスを提供することで、カーボンニュートラルおよび循環型経済社会の実現に貢献していくことを目指しています。
商船三井グループの概要
商船三井は、約140年の歴史を有する総合海運企業です。世界トップクラスの船隊規模を誇り、約800隻の船舶で様々な物資やエネルギーを世界中に安全・安定的に輸送しています。
グループ環境ビジョン2.2では、「2050年ネットゼロ・エミッション」を目指し、海洋環境保全、生物多様性保護、大気汚染防止などの重要課題に取り組んでいます。人、社会、地球のサステナブルな発展に貢献していくことを目指しています。
MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.の概要
MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.は、1972年創業のケミカル船業界最大規模の船隊を擁するオペレーターです。多種多様な液体化学品や動植物油脂などの輸送を手掛けています。2024年3月には、シンガポールのケミカル船社Fairfield Chemical Carriersの全株式を取得しました。
本船概要
今回のリース契約の対象となるケミカルタンカー「BONITA ANA」は、2024年7月2日に竣工しました。下ノ江造船株式会社が建造した本船は、全長130.50m、全幅22.50m、全深さ11.50m、載貨重量トン14,943.07MTの規模です。
特徴として、Marine Gas Oil専焼エンジンを搭載しており、NOx排出量を抑えつつ、CO2排出量の削減を目指しています。このエンジンは、商船三井グループがサステナビリティ課題として取り組む「海洋・地球環境の保全」に貢献するものです。
東京センチュリー株式会社
東京センチュリー株式会社は、リースを祖業とし、国内外のパートナー企業との共創による「金融×サービス×事業」を融合したビジネスモデルを展開する業界トップクラスの金融・サービス企業です。国内リース事業、オートモビリティ事業、スペシャルティ事業、国際事業、環境インフラ事業の5つの分野で事業を展開しており、幅広い事業領域で社会課題の解決に貢献する独自の金融・サービスを提供しています。