日本円ステーブルコイン「JPYC」ダッシュボードの公開
キリフダ株式会社(東京都中央区)は、同社が開発した日本円ステーブルコイン「JPYC(JPY Coin)」に関するダッシュボードを発表しました。このダッシュボードは、JPYCの健全性と透明性を確保するために作られており、Web3時代における金融の信頼性を向上させることを目的としています。
ダッシュボード公開の背景
2025年までに3,000億ドル規模まで成長すると予想されるステーブルコインは、今後金融分野で重要な役割を果たすとされています。特に日本では、2023年6月に改正資金決済法が施行され、ステーブルコインの法的基盤が整いました。これを受けて、JPYC株式会社は2025年8月に資金移動業者のライセンスを獲得し、2025年10月27日からJPYCの発行と償還を開始しています。
キリフダは、Web3技術の知識を活用してこの新たな金融インフラの発展を支援し、ブロックチェーン技術によるデータ透明性を生かした活動を進めています。これにより企業や自治体がJPYCを広く利用できる環境を提供することを目指しています。
ダッシュボードの内容と目的
今回公開されたダッシュボードは、誰でも簡単にJPYCに関する主要な情報にアクセスできるようになっています。それにより、一ユーザーから企業、そして規制当局まで、JPYCの利用を安心して行えるようサポートします。このダッシュボードは、ブロックチェーン上のトランザクションデータに基づいて構築されており、JPYCの裏付け資産管理とは独立した客観的な情報を提供します。
ダッシュボードでは、以下のような内容が確認できます:
- - JPYCの発行(mint)および焼却(burn)状況
- - 現在流通しているJPYCの総発行量
- - 各チェーンでの発行および焼却に関するトランザクション
- - JPYCの流通状況および日次の流通量
- - JPYCに関する取引数とアクティブウォレット数
- - JPYC保有のウォレット数や大口保有者の比率
ダッシュボードへのアクセス
ダッシュボードは、オンチェーンデータの可視化ツール「Dune」を使用しており、キリフダは「Dune Japan」コミュニティの運営も行っています。オンチェーンデータの利用促進を通じて、参加者同士の学びも促進しています。
ダッシュボードは以下のリンクからアクセスできます。データが最新でない場合、右上の「Run」をタップして更新してください。
今後の展望
今後キリフダは、ダッシュボード機能の拡充を図り、JPYCの利用に関するさらなるインサイトを提供していく方針です。また、JPYCを活用した新しい決済や送金システムの開発を進め、Web3時代の経済活動の活性化を目指します。
キリフダ株式会社について
キリフダ株式会社は、2022年に設立された企業で、Web3やブロックチェーン技術を導入しやすい形で提供することを目指しています。技術支援を通じて新たなビジネスチャンスを創出するコンサルティング企業でもあります。
- - 会社名:キリフダ株式会社
- - 代表者:赤川英之
- - 資本金:1,501万円(資本準備金含む)
- - 所在地:東京都中央区銀座1丁目12番4号N&E BLD.6F
この取り組みは、今後のデジタル金融の未来を形作る重要な一歩となるでしょう。