不動産DXとブロックチェーン
2020-09-03 15:00:28

不動産取引の新時代到来!ブロックチェーン技術を活用した実証実験が始まる

不動産取引の安全性向上を目指す実証実験



不動産業界において、信頼性と安全性は極めて重要です。リアルエステートオンライン株式会社(REO社)は、2020年7月に新たに4,520万の資金を調達し、既存の区分マンションの取引をより「安心で安価」にするためのプラットフォームを構築しています。その取り組みの一環として、国土交通省が推奨する既存住宅インスペクションサービスを無償で提供し、その結果をデジタルに発行する「インスペクション検査済証」の試験運用を開始しました。

この検査済証に、改ざん耐性が高いとされるブロックチェーン技術を適用することで、業界初となる「インスペクションブロックチェーン証明書」の実証実験を実施します。仮にこの取り組みが成功すれば、取引の透明性やセキュリティが向上し、物件売買後のトラブルを防止できる可能性が出てきます。

実証実験の詳細


この実証実験では、REO社が仲介する売買物件のインスペクション証明書をLasTrust社が提供するブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」を用いて電子化します。また、仙台のゼロワ株式会社が分散コンピューティングの技術的サポートを行い、この試験運用が進められます。

実証実験の流れ


1. REO社が発行するインスペクション証明書をデジタル化。
2. ブロックチェーン技術を用いて改ざん防止。
3. スマートフォンやPCから容易に管理。
4. 証明書の取り消しや再発行が可能。
5. 物件ごとの複数回のインスペクション証明を管理。
6. 発行履歴のタイムスタンプ機能。
7. 他の物件所有者の証明書も一元管理。

このように、証明書をデジタル化することで、物件情報の透明性が高まり、不動産取引の安全性が一段と強化されることが期待されています。

ブロックチェーンを活用するメリット


ブロックチェーン技術は、従来の紙の証明書とは異なり、改ざん防止や長期保管が可能です。従来の紙の証明書は、押印や特殊紙の使用などが求められ、コストと手間がかかります。しかし、デジタル化されたブロックチェーン証明書は、分散台帳によって無改ざん性が保証され、さまざまなプラットフォームにアクセスできるため、便利さと信頼性が大幅に向上します。

今後、デジタル証明書の導入は不動産業界全体に広がり、さらなるDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展が期待されます。REO社の取り組みは、その先駆けとなるかもしれません。

企業情報


  • - リアルエステートオンライン株式会社
所在地: 〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-3-13
代表者: 川田剛
事業内容: 中古マンション流通DXソリューション
公式サイト

  • - LasTrust株式会社
所在地: 〒105-6004 東京都港区虎ノ門4丁目3-1 城山トラストタワー4階
代表者: 圷 健太
事業内容: ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」
公式サイト

  • - ゼロワ株式会社
所在地: 〒981-0942 宮城県仙台市青葉区貝ヶ森3-8-18
代表者: 玉木靖子/酒井正夫
事業内容: 非中央集権型データ連携プラットフォーム「ゼロワプラットフォーム」
公式サイト

会社情報

会社名
CLASSIX株式会社
住所
京都市中京区烏丸通蛸薬師上ル七観音町637番地
電話番号
075-744-6015

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