自然と人がともに共生するジビエプロジェクト
岩手県大槌町で、ジビエ文化を広める新たな試みが進行中です。「捕獲された鹿の命を余すことなく価値へ変える」ことを目的としたこのプロジェクトは、選ばれた鹿の骨を使用して、栄養豊富なボーンブロスを製造するものです。このプロジェクトは、持続可能な社会の実現に向け、日本の野生動物管理と農作物被害の問題を解決するための重要な一歩とされています。
プロジェクトの背景
日本各地で問題となっている野生鳥獣による農作物への被害。その中でも特に鹿は、農業への影響が大きい存在です。驚くべきことに、捕獲された鹿の約90%が無駄に廃棄されている現状があります。これを受け、MOMIJI株式会社の代表である兼澤氏は、自らのハンターとしての経験を生かし、「人間の都合で命を奪ったからには、その価値を最大限に引き出すべきだ」という信念からジビエ事業をスタートさせました。彼の取り組みは、鹿肉だけでなく、その骨や角、皮など、鹿の全てを無駄なく利用することを目的としています。
ボーンブロスの特徴
大槌町のボーンブロスは、地域の自然環境の恵みから生まれます。まず、大槌の水は特に澄み切っており、170か所以上もある湧水源から供給されています。この清らかな水質は、絶滅危惧種の淡水魚である「イトヨ」が生息していることからも証明されています。また、鹿たちは北上山地の豊かな森で育まれています。ミズナラやコナラなどのブナ科の木々が自生するこの地域は、鹿にとって理想的な栄養源です。そのため、健康的に育った大槌鹿の骨からは、栄養価の高い出汁が得られるのです。こうした特性を生かして、地元の老舗割烹料理店である「割烹 岩戸」と共同で、このボーンブロスの開発が行われています。
地域との連携
私たちのプロジェクトは、地域全体の協力によって成り立っています。「よぼし」というコンサルティング企業が、「MOMIJI株式会社」のビジョンに共感し参画しており、双方の取り組みを通じて、同地域の産業活性化と持続可能な発展を目指しています。これからの時代にふさわしい新しいビジネスモデルとして、地域資源を最大限に生かす試みは注目されています。
最後に
このプロジェクトは、岩手県大槌町における自然と人間との共生を象徴するものです。持続可能なジビエ文化の確立を目指し、これからも新たな展開が期待されます。鹿の命を有効活用し、地域の活性化を図るために、このプロジェクトへの応援をお願いします。クラウドファンディングページもぜひご覧いただき、支援の一助となっていただければ幸いです。
プロジェクトページはこちらから!
MOMIJI株式会社の概要
- - 本社:岩手県上閉伊郡大槌町安渡1-3-20
- - 代表:兼澤幸男
- - サイトURL:MOMIJI株式会社
合同会社YOBOSHIの概要
自然の恵みを生かした持続可能なプロジェクトを共に応援しましょう!