大和コンピューターの提携
2020-07-16 11:03:35

大和コンピューターとBlackCrow Capitalがパートナーシップ締結、その意義とは

大和コンピューターとBlackCrow Capitalが新たにビジネスパートナーシップ契約を締結



この度、大和コンピューターとベンチャーキャピタルのBlackCrow Capitalがビジネスパートナーシップ契約を結びました。日本において毎年多数のIPO(新規株式公開)企業が誕生していますが、その中でも上場後に成長を続ける企業は限られています。ここでは、両社がどのような意図でこの契約を結んだのか、その背景や今後の展望について詳しく見ていきましょう。

ビジネスパートナーシップ契約締結の背景



日本では毎年約80社から100社がIPOを果たしていますが、上場時の時価総額が100億円以上の企業は全体の約30%に留まります。そして残りの70%は時価総額100億円未満で、特に約50%はそれ以下という厳しい現実があります。この状況下で、時価総額が低い企業は資金調達のメリットを享受しにくくなります。

また、日本のIPO企業の中には「上場ゴール」と表現されるように、上場後すぐに業績が悪化してしまうケースも見受けられます。これは、未上場時に得られていた多様な支援が上場後には途絶えてしまうことが原因の一つとされています。こうした背景から、大和コンピューターは成長を目指す上でのサポート体制の強化が求められていました。

これに応える形で、BlackCrow Capitalは未上場企業への支援のみならず、上場企業に対しても有用な知識や経験を提供できるという点で、新たな価値提供が可能であると考えたのです。

具体的なサポート内容



ビジネスパートナーシップ契約の中で、両社は5つの基本的な支援機能を提供することに合意しました。これには以下のような項目が含まれます:

1. ビジネス研究レポート
- 日本とアメリカのスタートアップに関する研究レポートを作成し、提供します。

2. IRサポート
- 上場企業に対するIPO時の高時価総額形成に必要な知識を提供します。

3. 自社開発ツール
- 投資判断や成長支援に役立つ知識を整理したシステムを提供します。

4. 事業開発サポート
- 事業開発の経験をもとに、各企業のニーズに応じた支援を行います。

5. CVC運営サポート
- CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の運営に関する知見も供与されます。

これらを通じて、大和コンピューターは資本市場に対する理解を深め、持続可能な発展を目指すことを目指しています。

両社の代表のコメント



大和コンピューターの中村憲司社長は「ブラッククローキャピタルとのパートナーシップ契約は、両社の課題意識が共通していたため成立した」と述べ、社会課題解決に向けた取り組みの重要性を強調しました。また、技術力の強化やシステム提供を通じて更なる成長を図る意向を示しました。

一方、BlackCrow Capitalの菅原康之代表パートナーも、大和コンピューターの安定した基盤と先進的事業への取り組みを魅力的と評価し、両社の関係が双方にとって利益をもたらすものであることに期待を寄せています。

今後の展望



この新たなパートナーシップを通じて、大和コンピューターは自身の持つノウハウをより広範囲に展開し、資本市場での価値を正しく評価されることを目指しています。BlackCrow Capitalは、両社の成長をサポートし続けることで、日本の未来に向けた新たなビジネスエコシステムの構築に寄与する意向です。

この連携が双方の企業にとってどのような成果をもたらすのか、それが期待されます。

会社情報

会社名
ブラッククローキャピタル合同会社
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目34番12号301号室
電話番号
080-7376-0144

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。