AI inside、New Relicによる圧倒的なクラウド効率改善
AIプラットフォームを提供するAI inside株式会社が、新たに導入したNew Relicの成果を報告しました。同社は、AWSクラウドにおけるリソース効率を前年比48%向上させたとこのほど発表しました。この成功は、デジタルビジネスにおけるオブザーバビリティ(可観測性)を基盤としたFinOpsの実践に基づくものです。
New Relic導入の背景
AI insideは、「AIで、人類の進化と人々の幸福に貢献する」というビジョンの元、生成AIや自律型AIエージェントの研究開発に注力しています。データ入力業務を効率化するAIエージェント「DX Suite」の開発・運用のため、2022年3月にNew Relicを導入しました。導入以来、 AWSクラウドの性能を観測し、迅速なトラブルシューティングやアプリケーションの可視化といった成果を上げています。
FinOpsの実践とその成果
AI insideは、プラットフォーム事業の成長に伴い、コストの最適化と利用者の拡大を目指し、新たなFinOpsの取り組みを開始しました。このプロジェクトでは、New Relicを使用して得られたデータを基にAWSクラウドの利用状況を可視化し、分析しました。
AI insideの文化に根付いた「ユーザー体験と事業貢献のためのエンジニアリング」に基づき、FinOpsは単なるリソースの効率化にとどまらず、ユーザー価値創出のための重要なプロセスとなっています。プロダクト開発と運用チームが連携し、可視化されたデータに基づいて継続的に調整を行い、インフラのスケーリングやリソースの最適化を進めました。
具体的な成果
AI insideは、1年間の改善努力の成果として、AWSクラウドのリソース効率を前年比で48%向上させながら、重要なアプリケーション機能の処理時間を2倍以上短縮することに成功しました。また、同年度の「DX Suite」のユーザー数は66,000を超え、過去最高を記録し、顧客解約率もわずか0.57%を維持。つまり、ユーザー体験の質が向上し、事業成長につながったことを示しています。
期待されるAI社会
AI inside株式会社のVPoE、三谷辰秋氏は、「New Relicを導入することで、システム状態の可視化が進み、全社が共通の視点でプロダクト改善に取り組む基盤が整いました。これにより、リソース効率化だけでなく、ユーザー体験も向上しました。その成果がデータに還元され、より良いAI製品の進化につながっています」と述べています。
AI insideは、今後もAIの特性を活かした高価値かつ低価格なサービスの提供に向け、技術革新を進めていく考えです。これにより、AIが自然に共存する社会の実現を目指しています。
New Relicの役割
New Relicは、デジタルビジネスの重要な指標を観測するオブザーバビリティプラットフォームを提供し、企業がデジタルサービスのクオリティを維持する手助けをしています。その結果、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションを実現し、ビジネスを成長させているのです。
両社の取り組みは、今後も注目されることでしょう。デジタルビジネスの進化は続き、ユーザー体験をより良くするための努力がますます重要になっていくと考えられます。今後の展開に期待が寄せられます。