インフォマートがBtoBプラットフォームをOracle Cloud Infrastructureに移行し効率化を実現

インフォマート、BtoBプラットフォームをOCIに移行



日本オラクル株式会社が発表したところによると、株式会社インフォマートが企業間取引を効率化するために開発したクラウドサービス「BtoBプラットフォーム」を、従来の大規模メインフレーム環境からOracle Cloud Infrastructure(OCI)へと移行した。その結果、サービスの性能向上に加えて、データセンター関連コストを38%削減できたという。

インフォマートの成り立ちとサービス



1998年に設立されたインフォマートは、請求書や受発注などの業務を効率化することで、多くの企業に支持されている。特に「BtoBプラットフォーム」は、2025年5月末時点で115万社以上が利用し、2024年度の総流通金額は62兆円を超える見込みだ。このプラットフォームは、特に食品業界での活用が進んでおり、今後も新たなソリューションを展開していく重要な役割を担っている。

移行の背景とメリット



これまで「BtoBプラットフォーム」は、Oracle Databaseを用いた大規模なメインフレーム上で運用されていたが、その運用コストが高止まりしており、利用社数の増加や季節ごとの負荷変動への対応に課題を抱えていた。OCIへの移行により、インフォマートは売上原価の約半分を占めていたデータセンター関連費用を38%も削減。OCIの各種サービスを利用することで、さらなる効率化と安定性の向上を図っている。

移行プロセスにおいては「OCI GoldenGate」を用い、限られたサービス・メンテナンス時間内で完了させた。さらに、データベース基盤を「Oracle Exadata Database Service」に切り替えることで、高い拡張性と性能を実現している。

インフォマートのコメント



インフォマートの執行役員である中井康氏は、「『BtoBプラットフォーム』の利用企業数やデータ量が増加する中で、より高い柔軟性と拡張性を持つクラウド環境への移行が急務でした。OCIとOracle Exadataを選択したことで、コストの最適化とパフォーマンス向上を実現できただけでなく、リソースの柔軟な調整やサービス拡張に向けた基盤強化が図れました。」と述べている。

今後、インフォマートはOCIサービスを駆使し、企業間取引のデジタル化をさらに進めていく方針だ。ワークフローの効率化を急務としている多くの企業にとって、BtoBプラットフォームはますます重要な存在となるだろう。

オラクルについて



日本オラクルは、情報をデータドリブンで理解し無限の可能性を開くために支援している。多様なクラウドサービスを提供するオラクルは、安定したインフラと統合されたアプリケーション群で、汎用性の高いソリューションをユーザーに提供している。これにより、企業や組織はデジタル時代の変化に対応できるようになり、業務の効率化が図られる。オラクルが提供するサービスの詳細は、公式ウェブサイトで確認できる。

今回の移行プロジェクトは、日鉄ソリューションズ株式会社の支援によって進められた。

会社情報

会社名
日本オラクル株式会社
住所
東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666

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