東急アライアンスプラットフォーム2024デモデーの開催
2024年3月12日、渋谷のShibuya Open Innovation Lab(SOIL)で「東急アライアンスプラットフォーム」(TAP)の2024年度デモデーが盛大に開催されました。このイベントはスタートアップ企業との事業共創を進めるもので、今年も多くの企業が参加しました。
受賞企業と競技内容
今年度のデモデーでは、「東急賞」、「渋谷賞」、「二子玉川賞」、「SOIL賞」、「オーディエンス賞」などが設けられ、最優秀賞である「東急賞」にはNurseandCraft株式会社が選ばれました。同社は、「100年生きたら、おもしろかった。」というビジョンを掲げ、健康データのモニタリングと看護師の訪問サービスを組み合わせたヘルスケアサービス「STARTWELL」を展開しています。
このプログラムでは、2024年11月から東急線沿線において「家ナカ」サービス「東急ベル」のスタッフが、自宅を訪問し、スマートウォッチや尿検査結果をもとに健康アドバイスを提供する実証実験が行われる予定です。
デモデーの場でスタートアップ企業が提案したアイデアは、特に高齢者の健康維持や社会的孤立の解消といった課題に対して実効性があると評価され、東急グループのまちづくりとの親和性が高いとされました。他の受賞企業も同様に、東急グループの事業資産を活用して次なるステップを目指します。
事業共創の進化
東急アライアンスプラットフォームは2015年度からスタートアップ企業との共創を進めています。2021年度には名称を変更し、リブランディングを行うことでよりオープンなイノベーションプラットフォームへと進化を遂げました。この間に累計1123件の応募があり、137件でテストマーケティングを実施し、50件の事業化や本格導入が実現しました。
プログラムは24時間365日応募を受け付けており、今後も新たな共創の機会を求めています。スタートアップ企業の中には、過去に参加した企業との資本連携を結んだ事例もあり、TAPが持つネットワークの重要性が増しています。
特に注目されるのが、2024年度には新たに三つの企業が参画し、共創機会を最大化しようとする試みです。これにより、さらなる事業共創が今後のトレンドとなるでしょう。
社会価値の提供
TAPは、既存事業の課題解決だけでなく、新たなビジネスモデルの創出にも挑戦しています。スタートアップ企業との連携を通じて、社会実装を進め、多様化するニーズに迅速に応えることを目指しています。このような取り組みを通じ、持続可能な街づくりを推進し、地域における価値創造の実現を図るのです。
総括
2024年のデモデーでは、特に社会的な課題に向き合うスタートアップ企業たちがその手腕を発揮しました。東急アライアンスプラットフォームが示すのは、地域社会と企業が一体となって未来を築くことの重要性です。今後、どのようなイノベーションが生まれてくるのか、さらなる期待が寄せられます。