下水道管路更生工法『SPR工法』の進化
積水化学工業株式会社は、東京都下水道サービス株式会社および足立建設工業株式会社と共同で開発した下水道管路更生工法『SPR工法』のラインアップを拡充しました。この工法は小口径から超大口径まで多様な状態の下水道管を新鋭管同等に更生できる革新的な技術です。
下水道展’25大阪での新技術の紹介
このたびの拡充は、7月29日から8月1日まで大阪で開催される「下水道展’25大阪」で正式発表されます。積水化学は、最新技術である自立管更生工法『SPR-SE工法エキスパンドタイプ』を関西地域で初めて出展する予定です。
SPR工法の基本特性
1986年に開発された『SPR工法』は、既設の下水道管の内側に硬質塩化ビニル製のプロファイルを挿入し、周囲に特殊な裏込め材を充填することで、強固な複合管として活用されます。この工法は、総合的な効力を高めるために、土木工事を伴わずに施工できる特長を持っています。これにより、土砂の廃棄物の発生を抑え、交通渋滞やCO2排出も低減することができるのです。
進化する工法
新たに追加された『SPR-NX工法』では、適用管径が800mmから2,200mmに変更され、施工過程での流下阻害率を10%以下に抑えて高水位時にも対応可能です。また、支保工の簡易化によって工期の短縮も実現しています。
『SPR-SE工法』は、下水を流しながら施工できる唯一の自立管更生工法で、強度が不明な老朽管にも適用可能です。大口径の管径(450mm~2,000mm)にも幅広く対応できるので、様々な用途に利用することができます。
新たなクライマックス
また、最新の『SPR-SE工法エキスパンドタイプ』では、管径450mmから700mmまで対応することができ、施工中の臭気対策が不要です。施工は完全に非開削で行えるため、迅速に強靭な自立管を構築できるのが特長です。
未来の課題へ挑戦
「下水道展’25大阪」では、これに加えて雨水浸水対策や災害用のマンホールトイレ、さらにウォーターPPPなど、下水道に関する様々な技術と製品も展示されます。グループ企業の積水アクアシステム株式会社も参加し、水処理の最新技術をご紹介する予定です。この貴重な機会に、積水化学のブースを訪れることを強くお勧めします。
イベント詳細
- - 日程: 2025年7月29日(火)~8月1日(金) 10:00~17:00 (7/29は10:30開場、8/1は16:00終了)
- - 会場: インテックス大阪(〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-5-102)
- - 積水化学ブース: 5号館Aゾーン 5-118
事前登録を行った上でぜひご来場ください。