三和酒類の『安心院ワイン』が国際的に認められる
大分県宇佐市を拠点とする三和酒類株式会社が醸造する『安心院ワイン』が、2025年に開催された「ジャパン・ワイン・チャレンジ」で最高峰の評価を獲得しました。このワインコンペティションはアジア最大の規模であり、毎年多くのワイナリーが集まります。そして今年、厳選された1,000点以上のエントリーの中から、わずか14銘柄がトロフィー賞に輝きました。これに、安心院ワインの「アルバリーニョ 下毛」と「スパークリングワイン赤」が選出され、多数の受賞を果たしました。
トロフィー賞を受賞したワインの特徴
アルバリーニョ 下毛
この白ワインは、特にアプリコットやピーチの香りが特徴的で、爽やかな辛口が楽しめます。最優秀白ワインや最優秀日本ワインなど、合計4部門でトロフィー賞を受賞し、その存在感は際立っています。2024年のヴィンテージで、750mlのボトルは税込み3,801円で販売されています。
スパークリングワイン赤
一方、スパークリングワイン赤は、瓶内2次発酵により生まれたきめ細かな泡立ちと深紅の色合いで、豊かな香りと心地よい旨味を楽しめる魅力的な一品です。このワインもまた、最優秀日本スパークリングワインと最優秀日本スパークリング赤ワインとして、2冠を獲得しました。2022年のヴィンテージで、750mlは税込み4,110円で提供されています。
受賞の背景と今後の展望
三和酒類の社長、西和紀氏と安心院葡萄酒工房の工房長、古屋浩二氏は、大分県知事の佐藤樹一郎氏に受賞報告を行い、この快挙を喜び合いました。受賞は、地元農家との協力によるブドウ栽培の賜物であり、地域に根差した取り組みの成果です。また、工房は世界的なグラスメーカーであるRIEDEL社からも高く評価され、最も優れた白ワインを生み出す作り手として【リーデル賞】を受賞しました。
今後、安心院葡萄酒工房は新たなブドウ品種の栽培研究や醸造技術の向上を図り、さらなる品質の向上を目指します。「地域に愛されるワインづくり」をすることが、彼らの目指す理念です。
ジャパン・ワイン・チャレンジの概要
「ジャパン・ワイン・チャレンジ」は、1997年に設立されたアジア有数の国際的ワインコンペティションです。審査はブラインドテイスティング方式で行われ、国内外の審査員によって評価されます。今年のエントリーは、世界17か国から1,000点以上で、プラチナ賞、ゴールド賞、シルバー賞、ブロンズ賞が授与され、トロフィー賞はその中でも特に優れたワインに贈られるものです。
まとめ
三和酒類の『安心院ワイン』は、地域の特色を活かした優れたワインであり、今回の受賞はその実力を示すものです。地元の生産者との協力を大切にしながら、今後も持続可能なワインづくりに注力し、新たな挑戦を続ける彼らの姿勢には感銘を受けます。安心院の美しい自然と、地元の人々の思いが詰まったワインを、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。それが、本当の安心院の魅力を知る第一歩となるでしょう。