ヤマサ新社長・山下元行のビジョンとは
株式会社ヤマサは、9月に山下元行を新たな代表取締役社長に迎え、これからの展開に期待が寄せられている。高知県のこの企業は、2022年11月24日に小野建の連結子会社となり、新たなスタートを切った。
山下氏は1979年生まれで、2002年に小野建に入社。営業所長を歴任し、特に四国営業所の立ち上げにおいて、その手腕が発揮された。自身の経験や想いが、今後ヤマサをどのように導いていくのだろうか。
経営者としてのバックグラウンド
大分県出身の山下氏は、学生時代はバレーボールに励んでいたという。大学卒業後、小野建へ入社し、大阪支店で輸入鋼材の販売を主とした。2011年には滋賀営業所の所長として新規拠点に携わり、2012年には四国営業所の所長に就任。倉庫立ち上げや加工機の導入にも尽力し、その後2022年にヤマサの代表取締役専務に就任した。
印象的な仕事
山下氏にとって最も印象的な仕事は、四国営業所の移転だと言う。倉庫がないことで顧客に適切な配送ができず、営業上の大きな課題を抱えていた。倉庫併設の拠点に移転し、体制を大きく拡大したことで業務の効率性が向上した。彼自身、この経験がヤマサの新しい運営にどのように活かされるかを考えている。
会社の変化と成長の兆し
ヤマサでの業務はすでに1年半が過ぎ、社員との関係も良好になってきたと山下氏は語る。今年から業務体制を6部制から3部制に変更し、フロアの配置換えを行うことで、コミュニケーションが活性化している。業績も向上しており、100億円の売上高を目指してチーム全体で努力している。
新たな拠点への移転計画
2026年4月には、高知市布師田の産業団地への移転を計画している。既に用地も確保しており、津波対策としても効率的な運営が可能となる。移転後は、レーザー加工機の導入を進め、高知県内の顧客に対してさらに利便性を高める方針だ。山下氏は、四国営業所での成功体験が活かせると語る。
社長就任に向けた意気込み
社長に就任するにあたり、山下氏は「100年企業としての責任を感じつつ、気負わずに自分らしく挑んでいきたい」と述べた。営業支援ツールの導入やデジタル・トランスフォーメーション(DX)への積極的な取り組みを通して、時代に合った戦略を打ち立てていく考えだ。
最後に
ヤマサの新たな舵取りを任された山下元行氏の経営ビジョンは、企業の未来にどのような影響を与えていくのか。業務の効率化、新たな拠点の移転、そしてデジタル変革など、数多くの試練や可能性を抱えたこの企業が、さらなる飛躍を遂げることに期待が高まる。ヤマサのこれからの動向から目が離せない。