フィジー、2024年に過去最高の訪問者数を記録
フィジー政府観光局が発表した内容によると、2024年にはフィジーを訪れる外国人観光客が過去最高の100万人を超えることが確実となりました。具体的には、航空利用者が98万2,938人、クルーズ船での訪問者が81,854人で、合計106万4,792人という驚異的な数字を達成しました。この結果は、観光業のさらなる成長を示すものとして大きな意味を持っています。
特に注目すべきは、日本からの訪問者数が9,474人に達し、前年比で22.3%も増加したという点です。2023年の訪問者数が7,748人であったことを考えれば、フィジーが日本の旅行者にとって魅力的な目的地となっていることが明らかです。
デジタル戦略の強化
フィジー政府観光局は、デジタル領域での活動も強化しています。日本語の公式Instagram(
@tourismfiji.jp)の再開や、日本語の公式ウェブサイトの立ち上げを通じて、観光情報の発信力を向上させました。また、「ハッピーパスポート」という新たなプロモーション動画も公開し、日本市場に向けたアプローチを積極化しています。
国際的イベントでの認知度向上
フィジーが世界の観光地としての地位を強化する一環として、 Corona World Surf League (WSL) フィジープロや、スパルタン・フィジー・トリフレクタ、NRLの試合といった国際イベントが開催されました。これらのイベントは、フィジーをサーフィン愛好者やスポーツファンにとっての主要な観光地として再認識させる重要な役割を果たしています。
特に2025年にはWSLファイナルの開催が予定されており、さらなる国際的な注目を集めることが期待されています。
旅行業界の連携強化
日本では、コロナ後の回復に伴い、旅行業界が活発化しています。HISやVELTRAなど、フィジー政府観光局との連携を強化して、フィジーの魅力を発信しています。HISの野瀬岳裕氏は、訪問者数の増加にはフィジーエアウェイズの路線拡大と度重なるプロモーション活動が寄与していると語っています。
また、ベルトラの黒木泉氏は、フィジーへの航空便の再開が、日本市場におけるビジネスチャンスを広げたと指摘しています。旅行者のニーズに応じた個別手配の商品を増やし、特にハネムーナーやファミリー向けのプランを充実させる方針です。
フィジーの将来性
独特の自然美と豊かな文化が評価され、フィジーは主要な旅行先としての地位を確立しています。ロンリープラネットによる「2025年に訪れるべきトップ3の旅行先」に選ばれたことで、その魅力はさらに広まりました。フィジー政府観光局のブレント・ヒルCEOは、観光業が持続可能な成長を目指していることを強調しました。
2025年に向けて、フィジーは外国人訪問者にとってさらに魅力的なデスティネーションとなることが期待されており、今後もさまざまなプロモーション活動を通じて、その認知度をさらに高めていく予定です。
「フィジーが世界中の旅行者に愛される場所であり続けることを、私たちは確信しています。」とヒル氏は述べています。今後の展開が楽しみです。