スタートアップ支援の新展開
2025-04-28 13:27:37

東京大学発スタートアップ支援ファンドがAbies Venturesに出資決定

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が、スタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」の支援を受け、「Abies Ventures FundⅡ投資事業有限責任組合」へのLP出資を決定しました。この出資は、大学発スタートアップのエコシステムを構築するための重要なステップと位置づけられています。Abies Venturesは、2017年に設立された独立系ベンチャーキャピタルであり、ディープテック分野に特化した投資を行っています。特にロボティクスやAI、環境技術など、最先端の技術を駆使した企業への支援に注力しているのが特徴です。

Abies Venturesの代表である山口冬樹氏は、大学発のスタートアップへの投資を進めることで、持続可能な社会やSociety 5.0の実現に貢献する意向を表明しています。あらゆる側面から支援を行い、投資後も経営支援や営業ネットワークの提供を行うことで、スタートアップの成長を助ける姿勢が伺えます。

さらに、東大IPCはこれまでの成功した投資の実績を基に、グローバル市場へ進出するスタートアップのための広範なネットワークを形成します。この協力関係により、海外からの資金調達や国際展開を行うことで、日本のスタートアップが競争力を持つことを目指します。

東京都は、スタートアップの育成を「未来を切り拓く10x10x10のイノベーションビジョン」の下、官民一体で推進しています。ASAファンドは、この運営事業者として選定され、大学が持つ優れた研究をビジネスモデルに転換し、社会に実装する役割を担います。その結果、日本の大学発スタートアップが国際的に通用するユニコーンになるよう支援を行い、日本の産業競争力の向上を図ることが期待されています。

現在、Abies Venturesは国内外のスタートアップ投資での豊富な経験を有し、特にディープテックに注力しています。彼らは事業家としての視点を持ち、産業界や大学との連携を強化し、スタートアップの事業化をサポートしてきました。この度の出資決定は、単なる資金提供にとどまらず、日本の大学発スタートアップ・エコシステムの拡大を促進する重要な要素となります。

また、東京大学周辺で培われた研究成果や知識を活用し、大学発スタートアップの育成に向けた環境を整えることが東大IPCの使命です。今後の展望として、Abies Venturesとの連携強化を図ることで、より多くのスタートアップが育ち、国際的な競争力を持った企業として成長することが期待されます。この取り組みは、日本が技術革新のリーダーとして世界に対し存在感を示す一助となることでしょう。

今回の出資を機に、東京大学発のスタートアップが新たな可能性を切り開くための舞台が整いつつあり、多くの学生や研究者が未来のイノベーションを実現するためのチャンスを得ることができると信じています。経済と技術の発展が交差するこの領域において、新しい価値創造が生まれることが楽しみです。


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会社情報

会社名
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
住所
東京都文京区本郷7-3-1東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
電話番号
03-3830-0200

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