新たな助成プログラム「のこす・つたえる・つながる助成」
2023年8月1日、公益財団法人ほくりくみらい基金は「のこす・つたえる・つながる助成supported by LINEヤフー」の公募を開始しました。この助成事業は、2024年度の「3.11 検索は、チカラになる」企画に基づくもので、LINEヤフー株式会社からの寄付により実施されます。
地域の想いを形に
能登地域では、震災や豪雨といった自然災害の記憶が薄れていくことへの懸念が広がっています。また、公的な支援が減少している現在、かつての能登の景観が失われていくことへの不安も存在します。このような状況を踏まえ、助成事業では、能登の歴史や災害後の復興の記録を残し、発信する活動にフォーカスしています。これにより、災害の記憶を新たにし、地域住民の絆を深めることを目的としています。
助成の具体的なスケジュール
今回の助成プログラムは以下のスケジュールで展開されます:
- - 公募受付期間: 2025年8月1日から8月31日 23:59まで
- - 選考期間: 9月から10月
- - 採択通知: 10月下旬
- - 助成事業実施期間: 2025年11月1日から2026年10月31日まで
対象となる事業
助成の対象となる事業は、以下の要件を満たす必要があります:
- - 令和6年能登半島地震および令和6年9月奥能登豪雨の影響を受けた地域で実施されること
- - 過去の能登の姿や、災害後の復旧・復興の様子を記録・発信する事業であること
- - 活動を通じて地域住民との関係を深めることを目指すこと
具体的な事業例には、災害前の能登の生活や文化の記録、住民のライフヒストリーの聞き書き、発災前・後の暮らしについて語り合う活動が含まれます。
対象外となる事業
一方で、単発の行事やイベントのみを行う事業や、他の助成金との併用が禁止される事業などは、対象外となります。
対象団体の要件
応募できる団体は、以下の条件を満たす必要があります:
- - 石川県内に本拠地を置く公益的活動を行う団体であること
- - 政治的・宗教的活動を主な目的とする団体ではないこと
- - 月に行われる中間報告会に出席できる団体であること
助成の詳細
助成金額は1事業あたり上限100万円(税込)、合計600万円を予定しています。また、中間報告会への参加費用には交通費補助も用意されています。
この助成プログラムは、地域コミュニティの再生、防災教育の向上、そして能登半島への関心を高めるために欠かせないものといえるでしょう。地域の記録や歴史を次世代に伝える活動にご応募される方々の参加をお待ちしています。詳細は、ほくりくみらい基金の公式ウェブサイトで確認できます。