射水市の全園児に贈られるチューリップ栽培セットの取り組み
富山県射水市に本拠を置く北陸ポートサービス株式会社は、「土づくりで社会をより良くする」という理念のもと、地域の子どもたちへチューリップの栽培セットを提供しています。この取り組みは2016年から始まり、今年は射水市内にある全29の保育園に、合計2,332セットが寄贈されました。
植え込みの様子と感謝の輪
2024年の贈呈では、12月23日に大江保育園で植え込みイベントが行われ、同社の社員が子どもたちと共にチューリップの球根を植えました。園児たちは自分の好きな絵を描いた真っ白な鉢に、特製の培養土を使って球根を植え、水をたっぷりかけるという体験をしました。こうした活動を通じて、自然に触れ合う大切さを学んでほしいという思いが込められています。
子どもたちは植え込み後、一斉に「ありがとう」と感謝の言葉を述べ、手製のメダルを社員一人一人にかけて感謝の気持ちを伝えました。この心温まる交流は、寒い冬の日にも関わらず、参加者の心を暖かくしました。
地域と共に育む持続可能な未来
北陸ポートサービスは、地域のこどもたちに土や自然への関心を深めてほしいと考えています。この取り組みは、地域材を活用した自社製の土「万葉の土」を使用しており、自然由来の原料を使った環境に優しい商品です。この土は、地域のバイオマスを利用して製造されており、温室効果ガスの排出削減にも寄与しています。
同社は、木材の荷降ろしや清掃業務からスタートし、徐々に廃棄物処理や土壌改良材の製造などを行ってきました。特に、2013年にはバイオマス発電事業を開始し、地域資源を活用しながら持続可能な社会を目指しています。
持続可能な循環型社会の実現が目標
北陸ポートサービスの活動は、単なる企業のCSR活動に留まらず、地域創生事業へと広がっています。地域の子どもたちが自然とふれ合い、感受性豊かな心を育むことで、将来の「地域の明るい未来」へとつながると信じています。このような大人たちが増えることが、会社が目指す持続可能な社会の実現に寄与していくことでしょう。
今後もこの活動を通じて、地域と共に成長し、未来を切り拓いていく姿勢を貫いていく北陸ポートサービス株式会社の取り組みに、注目が集まります。