富士通のDX推進とWalkMeの協力
デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業にとっての重要な課題となっている中、富士通とWalkMeの連携は、目を引く事例です。WalkMe株式会社は、デジタルアダプションプラットフォームのリーダーとして、富士通の「OneERP+」プロジェクトに導入されました。このプロジェクトは、グローバルな業務標準化とユーザーエクスペリエンス(UX)の向上を目指したものです。
OneERP+プロジェクトとは
2020年から始まった「OneFujitsuプログラム」の一環として進められている「OneERP+」。その主な目的は、SAP S/4HANAなどを利用した業務プロセスの効率化です。富士通は、業務をクラウドの標準プロセスに合わせる「Fit to Standard」を掲げていますが、この新しいシステムへの移行には、従業員の混乱を最小限に抑えるという大きな課題が伴いました。そこで、WalkMeの導入が決定されました。
WalkMeの役割とその効果
WalkMeは、システムの導入をサポートするツールとして、ユーザーが新しいシステムに迅速に慣れるための支援を行います。導入初期において、SAP S/4HANAに関連する問い合わせは、稼働直後の月間15,000件から3か月で3,000件へと急激に減少しました。この成果は、WalkMeのガイダンス機能やスマートチップ等のコンテンツが貢献したもので、ユーザーの混乱を回避する手助けをしたと言われています。
具体的には、WalkMeは現在までに、ServiceNowやSAP Ariba®、Qlik Senseなどの周辺システムに対しても290件以上の要件に基づいたコンテンツが実装されており、業務の迅速な定着を実現しています。
今後の展望
富士通では、2025年10月からオセアニアやシンガポール、タイなどの国際的な拠点への展開を予定しており、その際にWalkMeの分析機能「Insights」を更に活用し、UXの改善を加速させる計画です。この取り組みにより、さらなる価値創出が期待されています。
富士通の橋本千加子シニアマネージャーは、「OneERP+は全社一体での業務プロセスの変革に挑戦するプロジェクトです。WalkingMeは、システム改修に頼らず、ユーザー体験の向上と業務定着の両立を図るための新たな仕組みです」と語っています。
一方、WalkMeの代表取締役である野田亮氏は、「当社の使命は、システムの複雑さや変化への不安を乗り越える環境を作ること」と述べており、今後もDX推進のパートナーとしての役割を続けていく意向を示しています。
まとめ
富士通とWalkMeの連携は、DXを推進する上でのモデルケースとなりつつあります。業務プロセスの最適化やUXの向上に貢献することで、企業全体の生産性向上が期待されており、今後の展開が注目されます。