公衆インターネットを用いた革新的な長距離伝送の実証実験
株式会社メディアリンクスは、株式会社TBSテレビ、および株式会社毎日放送と共同で、日本で初めて公衆インターネット回線を利用した「放送TS(Transport Stream)+ PTP(Precision Time Protocol)」の長距離伝送に成功しました。これは東京と大阪の間を結ぶもので、安定した高精度の放送信号の伝送を目的に行われた実験です。
この実験は、大阪のMBSから東京のTBSテレビまでの映像信号が公衆インターネット回線を介して伝送されるという内容で、特にメディアリンクスの製品MDP3020SFNが伝送システムの中核を担っています。今回の成功により、これまで専用線に依存していた放送伝送に対し、コスト効率の良い新しい道筋が開かれました。
成果の発表と今後の展望
今回の実証実験の成果は、2025年6月に幕張メッセで行われる「Interop Tokyo 2025」のShowNetの「Media over IP」特別企画にて、実際の伝送環境と共に展示される予定です。これにより、多くの関係者が新たな技術革新に触れる機会が提供されます。
新たな技術の紹介
実証実験に使用された製品には、メディアリンクスのMDP3020SFNに加え、セイコーソリューションズのTS-2950とTS-1550が含まれています。これらの製品は、放送における高精度な時間同期を実現し、信号の安定性を向上させるために設計されています。
特に、RPTP(Resilient PTP)技術を開発したネットワークアディションズは、PTP非対応のIPネットワーク上でもPTPを安定して同期するための革新的な手法を提供しており、今後の放送システムの発展に寄与するでしょう。
メディアリンクスの役割
メディアリンクスは、高品質な放送コンテンツのIP伝送ソリューションを提供する企業として、世界中で評価されています。テクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞し、オリンピック、サッカーワールドカップなどの大規模イベントでもその技術が用いられています。私たちのソリューションは、放送局やサービスプロバイダー向けに最適化され、低遅延かつ高効率なデータ送信を実現しています。
最後に
今後もメディアリンクスは、放送の未来を見据え、さまざまな技術革新に挑戦し続けます。これからも、放送業界の発展に貢献するソリューションを提供し続ける中で、皆様に最新の技術情報をお届けしていく所存です。