井上七海の個展
2024-07-20 15:20:10

井上七海の新個展「魚は水を知らない」は見る者を絵画の深淵に誘う

井上七海の個展「魚は水を知らない」が、2024年7月20日から9月7日の期間、東京・天王洲のKOTARO NUKAGA Threeで開催されます。この展覧会は、井上にとって二度目となる待望の個展であり、彼の新たな試みや作品が一堂に会します。

井上のアートは中心的なテーマ、「何でもないけれど、何かであるものを描く」という概念を軸に展開。鑑賞者は、彼の描く作品を通じて、アートとして感じる以上の深層を考察せざるを得なくなります。展覧会では、代表作となる「スフ」シリーズをはじめ、新作も数多く含まれており、特に大きな作品が目を引くでしょう。

「スフ」シリーズは、直線を反復して描くことで方眼紙のような質感を持つ作品群です。今回発表される新作の中には、これまでで最大サイズの約縦3メートル、横2メートルの作品も登場します。作品の背後にあるパラドックスは、「図」と「地」の関係を問うもので、鑑賞者に対し、何を描かれたのかという新たな視点を提供してくれます。

また、井上は「曲線を描く」という新たな試みを始め、「Rim」というシリーズを発表。キャンバスにビーズを縫い付けていく過程は、反復的な行為によって繊細な曲線を生み出します。作品が生まれる過程では、井上自身の身体が記憶した動作を通じて、生きたアートが展開され、観る者を引き込む独自の空間が創造されます。

この個展のタイトル「魚は水を知らない」は、アーティスト自身や鑑賞者が自身の存在を見つめ直す要素を含んでいます。普遍性に関する問いを深めることで、井上は観る人々を自身の作品の中で泳がせ、アートに対する新たな理解を促進します。

井上七海は名古屋芸術大学美術学部を卒業後、京都芸術大学大学院を修了。現在は愛知県を拠点に活動しており、彼の作品には絵画の本質を追求する独自の視点が光ります。特に、彼の作品は「何を描くかではなく、どう描くか」という点に焦点を当て、主観的な描写からの解放を試みる点が新しい試みを感じさせます。

本展では、井上の実験的なアプローチに触れ、彼の思索の成果を直接体験することができる貴重な機会です。この機会にぜひご高覧いただき、井上七海の描く深淵なる絵画の世界に触れてみてください。

【開催概要】
  • - 会期: 2024年7月20日(土) – 9月7日(土)
  • - 開廊時間: 11:00 – 18:00 (火-土) ※日月祝休廊、夏季休廊: 8月11日(日) – 8月19日(月)
  • - 会場: KOTARO NUKAGA Three (旧KOTARO NUKAGA 天王洲) 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex I 3F

この展覧会は、ただの視覚的な体験にとどまらず、鑑賞者に深い思考を促しアートとの新たな関係を築く場となることでしょう。


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会社名
株式会社ぬかが
住所
東京都中央区銀座2-3-2 3F
電話番号

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