酒米農家の新たな挑戦
2018-10-29 16:00:21

兵庫の酒米農家、ASIAGAP認証を取得し日本酒の新ブランド誕生

6次産業化に挑む兵庫の酒米農家



2020年に行われた東京オリンピックでの国産食材への期待が高まる中、兵庫県の酒米農家『ひょうご酒米処』が注目を集めています。この農家は、日本の酒米の王様とも称される山田錦の生産に特化し、ついにASIAGAP認証を取得しました。これは、酒米農家として国内初の快挙です。

ASIAGAP認証取得の背景



ASIAGAPは、日本の農業を国際的に認可された水準に引き上げるためのGAP(Good Agricultural Practices)認証制度です。この制度の取得は、オリンピックやパラリンピックで日本製の食材を提供するための条件となります。ひょうご酒米処は、国内では珍しいAGAP認証を取得したことにより、このルールに則った国産食材の供給が可能となります。

実際、同農家は約200項目の圧倒するような点検項目をクリアし、厳格な基準を満たすことで認証にこぎつけました。この取り組みは、農林水産省が進める国産食材の評価向上を受けたものでもあり、日本の農業が国際的にも認知される一歩となります。

新商品『初田 -HATTA-』が登場



ASIAGAPの取得を契機に、ひょうご酒米処はオリジナル純米吟醸酒『初田 -HATTA-』を今冬から発売することを発表しました。この酒は、自社の山田錦を100%使用しており、特に全国新酒鑑評会で金賞を受賞した新潟の酒蔵で醸造されます。ターゲットは、飲酒志向が高まる30〜40代の女性層で、甘くコクのある味わいを追求した逸品です。

容量720mlで、価格1,852円(税別・送料別)。これからの季節、お正月や忘年会などで、日本の地酒を楽しむ場にぜひ登場させたい逸品です。

山田錦を守る、次世代への取り組み



ひょうご酒米処は、山田錦の生産において6次産業化を目指しており、自社の農業体験プログラムを通じて次世代の農業に貢献しています。農業を次世代につなげるためには、教育と体験の機会を提供することが不可欠です。また、過去の農法に立ち返り、化学肥料や農薬を最小限に抑えた特別栽培米に取り組んでおり、安心・安全な米作りを進めています。

一般社団法人としての農業体験の場を整備しなくても、地元の方や未経験者でも参加可能なプログラムを実施しています。このように、ひょうご酒米処は未来の農業を見据え、地域に根ざした活動に力を入れています。

最後に



兵庫県の酒米農家が人々に愛される日本酒ブランドを創り出し、さらに秋冬の味覚に新たな彩りを添えるこれらの努力は、地元だけでなく全国に良い影響を与えるものです。オリンピックを開催地として迎える日本だからこそ、多くの人に国産の素晴らしさを実感してもらいたいものです。ひょうご酒米処の今後の活動から、目が離せません。

会社情報

会社名
ひょうご酒米処合同会社
住所
兵庫県加西市朝妻町271番地の2
電話番号

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