全日本・食学会が2019年度生産者賞を発表、地域の食文化を支える活動に焦点を当てる

全日本・食学会が選ぶ2019年度生産者賞について

全日本・食学会が2019年度の生産者賞を発表しました。審査は厳格に行われ、選ばれたのは1名の生産者大賞と8名の生産者賞です。この活動は、日本の食文化の発展を目的としており、特に「食の知られざる活動・技術」を顕彰することを目的としています。

受賞者とその活動

生産者大賞

- 農業生産法人有限会社今帰仁アグー高田勝

「今帰仁アグー」事業では、在来種の保存と地域活性化に努めており、地域の特性を活かした取り組みが評価されました。

生産者賞受賞者

1. ベクトル株式会社田代孝幸
「霧島サーモン」の無投薬生産を実現し、地域特性を活かす努力が認められました。
2. 千堤寺farm. 中井大介・中井優紀
江戸期からの伝統農法を生かし、「三島独活」のCSAを実現しました。
3. アイザワ水産相澤太
高品質な海苔の生産と、安全性確保のための取り組み。
4. 和歌山県東牟婁郡古座川町
環境保護と地域活性化に貢献する「古座川ジビエ」の取り組み。
5. 射手矢農園株式会社射手矢康之
「泉州たまねぎ」と「泉州キャベツ」の高品質生産への挑戦。
6. 鳥山畜産食品株式会社鳥山真
関東初の肉用牛「JGAP認証」取得により流通モデルを確立。
7. 三谷牧場三谷剛史
ジャージー種の放牧酪農を通じて地域活性化。
8. 株式会社みどりや藤井照雄
天然記念物「見島牛」を守るための保存活動。

食文化発展への寄与

全日本・食学会は、これらの受賞者を1年間支援することで、さらに業界の発展を目指しています。受賞者たちは、全日本・食学会の広範なネットワークを活用し、世代やジャンルを超えた交流を進めています。これにより、受賞者は自己実現の場も得ることができ、食文化振興のための新しい可能性を探ります。

各受賞者の独自の取り組みは、日本の伝統的な食文化を複合的に継承し、持続可能な食の実現に向けた社会貢献を目指しています。これらの活動が今後、さらに広く認知され、話題を呼ぶことを期待しています。

「bean47」ロゴの象徴

顕彰制度のロゴマーク「bean47」は、日本の47都道府県に広がる小さな「豆」として、未来の日本を支える人々や活動を象徴しています。日本中の食に関わる人々の努力が、未来の日本の食文化を守り育てる可能性を秘めているのです。

このようにして全日本・食学会は、未来の食を支える活動を行う生産者を見逃さず、その芽を育てるための努力を続けていきます。