お仏壇賞記念展
2011-11-03 15:06:31

東京藝術大学お仏壇のはせがわ賞記念展の魅力と優秀作品のご紹介

東京藝術大学お仏壇のはせがわ賞記念展の開催



2011年11月3日から11月13日まで、東京・銀座のはせがわ銀座本店にて「東京藝術大学お仏壇のはせがわ賞記念展」が行われています。この特別な展覧会は、日本の文化財を守る技術者育成を目指す株式会社はせがわが主催し、「お仏壇のはせがわ賞」を通じて、東京藝術大学大学院生の優秀作品を紹介する貴重な機会です。

日本の文化財とその継承



日本は、長い歴史にわたり培われてきた文化財が数多く存在します。それらはその力強さや繊細な美しさにおいて、世界でも類を見ない高い価値を持っています。しかし、これらの文化財を未来に残していくためには、その技術を継承する人材の育成が不可欠です。株式会社はせがわは、2006年から日本の文化財を守る技術者を養成する取り組みを行っており、その一環として東京藝術大学と連携し、「お仏壇のはせがわ賞」を設立しました。

この賞は、美術研究科文化財保存学専攻の大学院生から選ばれる優秀作品に贈られ、今展覧会では歴代の受賞作品が一堂に展示されています。初回から5年目を迎える本展は、特別賞を含む計8点の優秀作品と、その後の受賞者の新作も一緒に展示されており、多彩な表現が楽しめます。

会期とアクセス情報



会期中は、毎日無休で開催され、開館時間は10:30から18:00まで。会場は、アクセス良好な東京・銀座のはせがわ銀座本店内のギャラリーです。最寄り駅は地下鉄有楽町線銀座一丁目駅及びJR山手線有楽町駅となっており、ビジネスマンや観光客にとっても利便性の高い場所です。観覧料は無料なので、気軽に立ち寄ることができます。

展示される作品の紹介



展示作品の中でも特に注目されるのは、以下の3点です。

1. 藤曲 隆哉の『円成寺 大日如来坐像模刻』
奈良県の円成寺に安置される大日如来坐像を模刻した作品で、運慶の技術を忠実に再現したものです。この作品は、特にその彫刻技術や条帛の結合方法に見どころがあります。

2. 吉水 快聞の『東大寺俊乗堂蔵 快慶作阿弥陀如来立像 想定復元模刻』
鎌倉時代の名匠・快慶が手掛けた阿弥陀如来立像を基にした復元作品です。使用した材料と技法により、当時の風情を現在に甦らせています。

3. 飯沼 春子の『禅林寺蔵 二十五菩薩来迎図絵扉 想定復元模写』
京都の禅林寺に残る絵扉を復元した作品で、色彩技法や顔料を考察した上で制作されています。光の具合により見え方が変わる点にも工夫が見られます。

この記念展は、過去の受賞作品を通じて、日本文化の深い理解と技術の継承に寄与する大切な機会となっています。来場者は出展作品を楽しむだけでなく、出展者との交流を通じて、作品に秘められた物語や制作の苦労を聞くことができる貴重な体験も得られます。

文化財守りのために尽力する若者たちの力を感じることができるこの展覧会は、アートに興味がある方や日本文化の奥深さを感じたい方にとって、ぜひ訪れる価値のある場所です。

会社情報

会社名
株式会社はせがわ
住所
福岡県福岡市博多区上川端町12番192号はせがわビル
電話番号
092-263-7600

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