病院にいる子どもたちにバーチャル万博を！オンライン体験の新しいカタチ

バーチャルガスパビリオンで子どもたちに夢を

認定NPO法人日本クリニクラウン協会は、大阪市を拠点に活動している団体であり、病院に入院中の子どもたちに“こども時間”を提供することを理念としています。今回、同協会は一般社団法人日本ガス協会と協力し、病院の子どもたちにも「バーチャルガスパビリオン」を楽しんでもらう新たな試みを始めました。

バーチャルガスパビリオンとは？

2025年大阪・関西万博に合わせて制作された「バーチャルガスパビリオンおばけワンダーランド」は、インターネットを通じて誰でも楽しめるオンラインのイベントです。感染のリスクや身体的な制限のために、万博会場への訪問が難しい子どもたちに向けて、同動画では赤い鼻をつけたクリニクラウンがその楽しみ方や参加方法をわかりやすく説明しています。

YouTube上で公開されているこの動画は、「バーチャル万博の始め方」や「バーチャルガスパビリオンへの行き方」をクリニクラウンが遊び心満載で紹介しています。これにより、病気や障がいで外出が難しい子どもたちも、オンラインを通じて万博のワクワクを体験できるような機会を持つことができます。

取り組みの背景と意義

入院中の子どもたちからは、「イベントに行きたくても行けない」「自分たちに届く情報が少ない」といった声が多く寄せられました。こうした声に応える形で、情報をわかりやすく届け、病院や自宅からでも楽しむことができるようにしたのが今回の取り組みです。日本クリニクラウン協会はこれまでに、病棟スタッフと協力し、こどもたちが「こどもらしく」過ごすための活動を行ってきました。

また、コロナ禍ではオンラインでのWeb訪問やYouTube動画の配信などの新たな取り組みにも挑戦してきました。バーチャル万博は、特に社会や世界とのつながりを持つ機会を提供するための重要な手段です。

今後の展望

おばけワンダーランドの楽しさを広めるため、日本クリニクラウン協会は訪問先の全国約70カ所の病院や施設にこの取り組みを紹介する予定です。入院中の子どもたちやそのご家族に向けて参加を呼びかけ、安心して「こども時間」を過ごせる機会をさらに広げていくことを目指しています。

子どもたちが「自分も社会の一員である」と感じられるように、万博のワクワクを皆で分かち合い、社会とのつながりを感じられる場を提供することが、今後の重要なテーマとなるでしょう。

総括

今回は、病院にいる子どもたちが自宅にいながら楽しむことができるバーチャル万博の取り組みをご紹介しました。日本クリニクラウン協会は今後も、病気や障がいを持つ子どもたちが誰もが楽しめる社会を実現するため、様々なパートナーと手を取り合い、活動を続ける意向です。

主催: 認定NPO法人日本クリニクラウン協会
協力: 一般社団法人日本ガス協会

< YouTube動画はこちらからご覧いただけます。 >
バーチャルガスパビリオン説明動画