90周年を迎えた盛岡市水道事業
盛岡市の水道事業が2023年に90周年を迎え、記念に特別なプロジェクトが発表されました。それは、地震などの災害にも対応可能な『耐震不凍給水栓』に、岩手県在住のアーティスト小林覚さんのアートが施されたものです。この給水栓は、単なる水の供給源ではなく、街を元気にする象徴的な存在として期待されています。
アートが表現するメッセージ
この耐震不凍給水栓は、様々な言葉を織り交ぜた小林氏のアートによって飾られました。特に目を引くのは「ゴクゴク飲める水道水を次世代へ」といったスローガンです。これは、水道水の重要性を象徴し、未来へ繋がる水の循環を意識させるメッセージが込められています。このプロジェクトは、盛岡市内の72か所の緊急避難所にも設置され、多くの人々が利用できるようになります。
『耐震不凍給水栓』の特長
この専用の給水栓には、以下のような特長があります:
1.
耐震性: 地震発生時の水道管破損リスクを軽減するため、強固な設計がなされています。
2.
凍結防止機能: 寒い冬でも水を供給できるよう、内部が凍結しにくい構造です。
3.
耐久性: コンクリートで覆われたデザインにより、外部の衝撃にも強い作りになっています。
4.
停電対応: 電力を使わないため、停電時でも水を供給できる仕組みです。
このような特長があれば、災害時に頼れる水源として、多くの人々に安心感を提供します。
小林覚氏のアートへのこだわり
小林覚氏は、自身の独自のスタイルを持つアーティストであり、今回のプロジェクトでも非常に哲学的なメッセージをアートに込めています。彼の作品には「365すいどう」や「ごくごく」といった言葉が表現されており、誰にでも親しみやすいデザインとなっています。このアートは、持続可能な社会を目指すメッセージを発信するものであり、街の魅力を引き立てる役割を果たすことが期待されています。
お披露目式とこれからの展望
2025年6月6日には、プラザおでって前にてお披露目式も開催予定です。これによって、盛岡市中心部がさらに魅力的なスポットとなり、地域住民及び観光客の双方にとって重要な場所になることでしょう。
株式会社ヘラルボニーの役割
このプロジェクトは、株式会社ヘラルボニーと盛岡市上下水道局の共創によるものです。ヘラルボニーは、障害のある作家のアートを取り扱い、支援の新たな形を提案する企業です。彼らのミッションは「異彩を放つ」ことであり、地域社会に根ざしたアートを通じて新たな文化を形成していくことを目指しています。
地域社会へのインパクトを重視し、今後もヘラルボニーは新たなプロジェクトを展開し、盛岡市を中心に多様性のある社会づくりに貢献していくでしょう。新たな耐震不凍給水栓が盛岡市に彩りを添え、多くの人々に愛される存在になることを期待しています。