新たな顧客体験戦略を支援する自己診断ツールの登場
株式会社大伸社と株式会社mctは、顧客体験(CX)に関する重要性が高まる中、企業が自己のCX実践力を可視化できる「CX経営自己診断ツール」の提供を開始しました。このツールは、CX経営に関する書籍『いちばんやさしいCX経営の教科書』の刊行に合わせて発表され、公式サイトを通じて利用可能です。
CX経営自己診断ツールの背景と必要性
デジタル化が進展する現代において、顧客の期待は常に高まり続けています。企業はその期待に応えるため、CXの向上に取り組む必要があるものの、「どこから始めれば良いのか」「自社の取り組みは適切か」また「競合と比べてどの程度のレベルにあるのか」といった疑問が生じることが多いのが実情です。
このような中で登場した書籍『いちばんやさしいCX経営の教科書』は、CX経営のコンセプトを理解するための教科書として位置づけられています。書籍内では、CX経営の基本から実践までのフレームワークが詳しく解説されており、企業がどのように実践力を高めていけるかの具体例も示されています。診断ツールはその教科書で提唱される「5つの力」という概念に基づいて設計されており、企業は自己の「CX経営の現在地」を明確にすることで、次なる課題を特定しやすくなります。
CX経営自己診断ツールの特徴
1. 「5つの力」に基づいた診断フレームワーク
書籍で提唱されている5つの力は、CXを向上させるための基盤として非常に重要です。具体的には、以下の5つの能力が結集して効果を発揮します。
- - 組織行動の力: 企業全体が一致団結し、部門を超えて連携してCXに取り組む力。
- - デザインの力: 顧客を深く理解し、他社には真似できないユニークなCXを設計する力。
- - オペレーションの力: 施策を現場で実行し、継続的にCXを改善する力。
- - デジタルの力: デジタル技術を駆使して、個々の顧客に最適化された体験を提供する力。
- - 脱学習の力: 既存の枠組みを見直し、変化に適応する力。
2. 視覚的にわかりやすい診断結果
診断ツールでは、各力について10問の質問に答える形式となっており、全体で50問に及びます。その結果はレーダーチャートとして視覚化され、企業は自身の強みや課題を一目で把握できます。これにより、どの分野を優先して強化すべきかが明確になります。
3. 実践的なアドバイスを提供
診断の結果を受け、各力ごとにターゲットを絞った具体的な向上策やアドバイスが提供されます。たとえば、「基礎から取り組む」、「小さく始める」、「高度な取り組みに挑戦」など、企業の状況に応じた次のステップを示します。
ご利用方法
このツールは、書籍『いちばんやさしいCX経営の教科書』の読者には特別特典として、無料で利用できるURLが提供されています。個別企業向けには、より深掘りした診断ができるCX経営自己診断セッションを開設しており、経営層や部門の責任者によるディスカッションを通じて、全体のCX推進戦略を共に練り上げていくことが可能です。
書籍紹介
- - 書名:いちばんやさしいCX経営の教科書 顧客体験を見直し"選ばれる会社"になる
- - 著者:白根英昭
- - 出版社:産業能率大学出版部
- - 発売日:2025年10月2日
- - 定価:2200円(税込)
- - ISBN:978-4382158665
株式会社mctについて
株式会社mctは、人間中心デザインとCX経営を基盤にして、企業の顧客価値向上を支援しています。サービスデザイン、商品開発、CXの測定・改善など、さまざまな領域で実績を持ち、企業の成長を後押ししています。公式ウェブサイトでは診断ツールや実践ツールのダウンロード等も行っています。