JPYCがブロックチェーンでのカーボンクレジット市場の実証実験に参入
株式会社JPYC(本社:東京都千代田区、代表取締役:岡部典孝)は、ブロックチェーン技術を基盤としたカーボンクレジットマーケットプレイス「KlimaDAO JAPAN MARKET」のベータ版実証実験に参加することを発表しました。この実験は、2024年11月から2025年2月末までの期間に、カーボンクレジットの透明性と流動性を向上させることを目的として行われます。
実証実験は、KlimaDAO JAPAN株式会社が主導し、株式会社オプテージが企業向けウォレットを提供、株式会社みずほフィナンシャルグループが実務サポートを行います。また、株式会社PBADAOがプロジェクト管理と開発支援を担います。これにより、日本固有のJクレジットがブロックチェーン技術を使ってトークン化(Jクレトークン)され、市場の効果的な運用が目指されます。
Jクレトークンは、Polygonブロックチェーン上でERC-20規格として発行され、1トークンが1トンのCO2削減量に対応します。初めはクローズドな環境での取引から始まり、2025年春ごろには一般向けの市場に公開される予定です。ブロックチェーンの導入によって、カーボンクレジット市場の課題である流動性の低さや取引の不透明さ、複雑な手続きが解決されることが期待されています。
背景と目的
世界のカーボンクレジット市場は約39兆円を超える規模に成長しており、ボランタリークレジット(VC)市場についても拡大が見込まれています。JPYC社は、三菱UFJ信託銀行株式会社やProgmat, Inc.、KlimaDAO JAPAN株式会社、株式会社オプテージと連携し、信託型ステーブルコイン「JPYC」を用いてDカーボン取引を行うための共同検討を行っています。本実証実験はその第一歩となる取り組みです。
JPYC社は、EVMウォレットを利用し、JPYC(資金移動型)やJPYC(信託型)を用いたDカーボン取引の検証を行います。このプロジェクトを通じて、JPYC社はカーボンクレジット市場に寄与し、自社のビジネスドメインの拡張を図ります。さらに、今後もJPYC社は革新的な金融ソリューションを提供していくことを目指します。
JPYC株式会社の概要
JPYC社は、2021年からステーブルコイン事業を展開し、現在は日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行しています。国内流通するこの通貨は、パブリックチェーン上で99%以上のシェアを誇り、2023年11月には三菱UFJ信託銀行およびProgmatとの提携を発表しました。また、「Progmat Coin」基盤での「JPYC(信託型)」の発行を予定しており、資金決済法の改正に合わせて関連ライセンスの取得を目指しています。
JPYC社は、ステーブルコインの透明性や送金手数料の低減を通じ、デジタル金融イノベーションを進める立場を強固にしていきます。今後のエコシステムにおいて、JPYC社は中心的な役割を果たすすべての取り組みに注力し、市場の透明性と効率性の向上に貢献していく所存です。
Q&A情報やその他詳しい内容については、公式ウェブサイトをご覧ください:
JPYC公式サイト。